まえがき
1)本書執筆のきっかけ
2)本書の構成
3)本書の注意点
4)初版との違い
膠原病診療に関わる医学的知識
第1 章 免疫・炎症とは?
1)膠原病は免疫の異常による病気
2) 体内に侵入した非自己(自分の体ではないもの)を排除するのが免疫の仕事
3)炎症は免疫によって生じる生体反応
第2 章 自己免疫疾患・膠原病とは?
1)免疫の矛先が自分の体に向いてしまうのが自己免疫疾患
2)膠原病は全身性の自己免疫疾患
3)膠原病をひとことで説明すると
4)不都合な真実?
5)膠原病は上手に付き合うべき病気
第3 章 膠原病治療(免疫抑制療法)で使う薬について
第4 章 ステロイド薬とは?
1) ステロイド薬(グルココルチコイド)は膠原病治療の基本薬
2)ホルモン過剰症に注意
3)ステロイド薬が必要なときは躊躇せず使用する
4)ステロイド薬だけは何があっても忘れずに内服する
5)薬にはいくつかの呼び名がある
第5 章 狭義の免疫抑制薬とは?
1)効き方に個人差がある
2)開始・増量後1~3か月間はとくに副作用に注意する
第6 章 分子標的薬とは?免疫調節薬とは?
1)分子標的薬とは?
2)免疫調節薬とは?
第7 章 膠原病治療の流れ ~「ステロイド薬中心の治療」の場合~
1)治療内容は一定ではない
2)「ステロイド薬中心の治療」を選択するとき
3)「ステロイド薬中心の治療」における寛解導入療法の流れ
4)ステロイド薬の減量スピードについて
5)「ステロイド薬中心の治療」における維持療法の流れ
第8 章 膠原病治療の流れ ~「ステロイド薬を積極的に使わない治療」の場合~
1)「 ステロイド薬を積極的に使わない治療」における寛解導入療法の流れ
2)「 ステロイド薬を積極的に使わない治療」における維持療法の流れ
第9 章 入院で行うこと
1)ステロイド薬中心の治療(寛解導入療法)の目的
2)診断目的
第10 章 病勢マーカーを理解する
1)病勢マーカーとは
2)膠原病とその他の病気の病勢マーカーの違い
3)膠原病の病勢マーカーについて
4)病勢マーカーの注意点
外来通院学Ⅰ ~日頃から心がけておきたいこと~
第11 章 薬の飲み忘れに注意する
1)膠原病治療では複数の薬を使うことが多い
2)きちんと薬を続けなければならない理由
3)薬の予備を持っておきましょう
第12 章 「感染に注意して」に込められた意味を理解する
1)感染症の考え方
2)感染症が起きやすい体の部位
3)病原体が体内に侵入するのを防ぐ
4)日常的にトイレを我慢するのは厳禁
5)ワクチンを活用する
6)体力を維持する
第13 章 検査結果との向き合い方
1)過去との比較が大事
2)検査結果自体より医師の説明を優先する
3)時系列で見て変化がないかをチェックする
第14 章 健診と検診の考え方
1)膠原病診療での定期検査の内容と頻度
2)健診を受けるべきか
3)がん検診は定期的に受ける
4)歯周病検診も不可欠
5)血圧・体重・身長・骨密度・眼科受診
第15 章 近所にかかりつけ医を持つ
1)「かかりつけが総合病院だけ」のデメリット
2)近所にかかりつけ医を持つことの利点
外来通院学Ⅱ ~トラブル(感染症)時の対応~
第16 章 風邪の対応
1)確実に効く薬はない
2)免疫抑制療法中にかかる風邪の特徴
3)膠原病治療薬をどうすべきか
4)注意すべきとき
第17 章 感染性胃腸炎の対応
1)感染性胃腸炎の症状
2)点滴が有効
3)膠原病治療薬をどうすべきか
第18 章 帯状疱疹の対応
1)帯状疱疹とは
2)膠原病治療薬をどうすべきか
外来通院学Ⅲ ~診察時の取り組み方~
第19 章 患者さんが医師に伝える内容について
1)伝える順番
2)処方への感想は正直に伝える
3)数字を使って伝える
4)個人的な事情も伝える
5)注意点
第20 章 医師にとって理想的な外来診療の流れとは
第21 章 治療歴ノートのススメ
1)治療歴ノートをお勧めする理由
2)治療歴ノートに記載していただきたい項目
3)治療歴の記載方法
4)治療歴ノートの使用上の注意
第22 章 【番外編】膠原病患者さんのご家族へお願い
外来通院学Ⅳ ~発展編~
第23 章 「機能性障害」を理解する
1)知名度は低いがありふれた病気
2)器質性障害との違い
3)「免疫- ホルモン- 神経」連関とは
4)機能性障害の本質
5)機能性障害による症状
6)中枢神経の機能異常の本質
7)膠原病は「負情動>>快情動」の誘因になる
8)膠原病自体よりむしろ機能性障害で悩む患者さんも多い
9)膠原病患者さんの機能性障害の対処法
第24 章 「慢性炎症」という考え方を取り入れる
1)慢性炎症とは
2)慢性炎症の原因
3)膠原病診療で慢性炎症の考え方を取り入れる意義
4)個人の生活習慣ではなく周囲の生活環境が原因
5)発想の転換 ~一病息災を目指す~
6)膠原病患者さんのメリット
第25 章 原因にアプローチする ~総論編~
第26 章 原因にアプローチする ~食事編~
1)腸がなぜ大事なのか
2)健康のためには腸内細菌の多様性が欠かせない
3)腸内細菌を育む方法
第27 章 原因にアプローチする ~ストレス編~
1)情動脳のバランスを改善させるイメージで過ごす
2)快情動を刺激する
3)負情動を小さくする ~認知の歪みを自覚する~
4)負情動を小さくする ~首尾一貫感覚を鍛える~
あとがき