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「自己決定権」という罠

ナチスから相模原障害者殺傷事件まで

著:小松 美彦
著:今野 哲男

紙版

内容紹介

「脳死・臓器移植」の推進、「人間の尊厳」による「安楽死・尊厳死」の推進は、ナチスの発想と同根である。
マスコミが伝えない事の真相を、豊富な実例を挙げながら、詳細に解説。
いま静かに恐ろしい事態が進行している。
「自己決定権」と「人間の尊厳」がむすびつき、ナチス顔負けの人間選別思想を内包する法律が大手を振るい、「人間の尊厳」を標榜する者が想像を絶する事件を引き起こした。

目次

序◆「自己決定権」とは何か
1◆私はなぜ自己決定権を認めないのか
2◆自己決定と自己決定権はどう違うのか
3◆自己決定権と福祉国家の行方
4◆死をめぐる感性、批判をめぐる感性
5◆ノンと言いつづけることの重要さについて
終章◆自己決定権批判の課題はどこにあるのか
増補◆「自己決定権」をめぐる2018年の状況/鏡としての「相模原障害者殺傷事件」

著者略歴

著:小松 美彦
1955年生まれ。東京大学大学院理学系研究科・科学史科学基礎論博士課程単位取得退学。現在、東京大学大学院人文社会系研究科死生学・応用倫理センター教授。科学史、生命倫理学専攻。
著書『死は共鳴する―脳死・臓器移植の深みへ』(頸草書房) 『生権力の歴史―脳死・尊厳死・人間の尊厳をめぐって』(青土社)ほか。
著:今野 哲男
1953年生まれ。編集者・ライター、著書に『評伝 竹内敏晴』(言視舎)。吉本隆明、木村敏、鷲田清一らの聞き手を務め単行本を多数制作。

ISBN:9784865651270
出版社:言視舎
判型:4-6
ページ数:326ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2018年08月
発売日:2018年09月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDX