特高と國體の下で
離散、特高警察、そして内戦
著:孫 栄健
紙版
内容紹介
ある在日韓国人一世が歩んだ壮絶な韓国・日本現代史
本書の今日的意義――本書によって、朝鮮の人々がなぜ日本にやってこざるをえなかったか、日本による植民地支配の内実と構造について具体的に理解できる。「強制」云々は虚妄。
「治安維持法」の恐ろしさを知ることになる。「テロ等準備罪」はまさにこれ。
森達也氏推薦!
――今だからこそ読まねばならない。
治安維持のためのシステムはどのように暴走するのか。罪なき人をどれほど苦しめるのか。拷問の描写はすさまじい。僕たち日本人が知らなければいけない歴史がここにある。――
目次
1 記憶よ語れ 2 移動生活時代 3 少年の時 4 暗い春 5 堺市での秘密夜学会 6 パンと労働の日々 9 東京の出来事 10 特高の取り調べ 11 わが夜と霧におちて 12 大阪地裁検事局 13 思想犯保護観察法のしたで 14 戦時下、尼崎憲兵分隊 15 B29の飛行機雲 16 新しい時代渦、帰還者のながれ 17 残された者達と、時代の分断 19 一九四八年/ふたつの国家