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日本の作曲2010-2019

サントリー芸術財団創設50周年記念

他著:片山 杜秀
他著:白石 美雪
他著:長木 誠司

紙版

内容紹介

「3.11」「偽ベートーヴェン騒動」「コロナ前夜」……
音楽界を襲った内憂外患を作曲家たちはどう受けとめたのか──
2010年代に作曲・発表された作品を4人の評論家が語り合う。

片山杜秀、白石美雪、長木誠司、野々村禎彦の4人が、2010年から2019年までに作曲あるいは発表された作品のなかから、88人の作曲家による160作品を座談会形式で論評。

2011年、日本を襲った大地震による津波災害と原発事故。
2014年、大ヒットした現代作品の作曲者をめぐる騒動。
2020年から始まるコロナ禍前夜の音楽界の状況……
作曲家たちはみずからを取り巻く世界にいかに反応し、どのように創作に反映させているのか。
現代音楽はアクチュアリティを取り戻せるのか。

『日本の作曲1969-1989』『日本の作曲1990-1999』(いずれもサントリー音楽財団発行)、『日本の作曲2000-2009』(サントリー芸術財団発行/アルテスパブリッシング発売)に続き、2010年代の日本の作曲界を回顧し俯瞰する。

巻末には、各作品の作曲年・楽器編成・演奏時間・楽譜出版・CD・初演(年月日、場所/演奏者)・委嘱者/受賞などのデータを掲載。また、作品データと論評のダイジェストを英文でも掲載した。

サントリー芸術財団創設50周年記念出版。

目次

[座談会]日本の作曲2010-2019(片山杜秀・白石美雪・長木誠司・野々村禎彦)
  2010
  2011
  2012
  2013
  2014
  2015
  2016
  2017
  2018
  2019
  総括
  座談会を終えて(長木誠司)
[資料]
  作品一覧
  Summary of Works

著者略歴

他著:片山 杜秀
1963年生まれ。政治思想史研究者、音楽評論家。慶應義塾大学法学部教授。著書に『音盤考現学』『音盤博物誌』(いずれもアルテスパブリッシング、吉田秀和賞およびサントリー学芸賞)、『未完のファシズム』(新潮選書、司馬遼太郎賞)、『鬼子の歌』(講談社)、『尊皇攘夷』(新潮選書)ほかがある。
他著:白石 美雪
音楽学者、音楽評論家。武蔵野美術大学教授。著書に『ジョン・ケージ 混沌ではなくアナーキー』(武蔵野美術大学出版局、第20回吉田秀和賞受賞)、『すべての音に祝福を ジョン・ケージ50の言葉』(アルテスパブリッシング)、編著に『音楽論』(武蔵野美術大学出版局)、共著に『はじめての音楽史』(音楽之友社)など。
他著:長木 誠司
1958年生まれ。東京大学大学院教授、表象文化論。音楽評論家として朝日新聞ほかで演奏会評を執筆。日本音楽学会会長。主著に『前衛音楽の漂流者たち──もう一つの音楽的近代』(筑摩書房)、『フェッルッチョ・ブゾーニ──オペラの未来』(みすず書房)、『戦後の音楽』(作品社)、『オペラの20世紀──夢のまた夢へ』(平凡社)など。

ISBN:9784865592412
出版社:サントリー芸術財団
判型:B5
ページ数:164ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2022年03月
発売日:2023年01月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVM