演奏・編:ネーモー・コンチェルタート
古楽と古楽器を焦点にしてジャンルを超え、さまざまな音楽家と音楽が集まる。「ネオ・ラジカル古楽歌謡」をモットーに、2003年頃から多様な編成で活動。2011年以降、現在まで主に辻康介・鈴木広志・根本卓也の3人の編成でメンバーのオリジナル作品を中心に演奏している。
うた:辻 康介
国立音楽大学楽理科卒、同大学音楽研究所修了、ミラノ音楽院およびミラノ市立音楽院の古楽科で学ぶ。声楽を牧野正人、クラウディオ・カヴィーナらに師事。イタリア・ルネサンス音楽を中心に日本の歌などさまざまなレパートリーを歌う。また、ルネサンス期のイタリア語詩などを自ら日本語に訳して歌う。ネーモー・コンチェルタートでの活動を中心に、古楽と異ジャンルのレパートリーと演奏家を融合する試み「ネオ・ラジカル古楽歌謡」を続けている。モンテヴェルディ作曲「オルフェオ」(宮城聡演出)と「オルフェオの冥界下り」(安田登演出)のオルフェオ役、「イナンナの冥界下り」(安田登演出)のイナンナの声。「メアリー・スチュアート」(パルコ劇場、2015年)音楽監督。「ジョングルール・ボン・ミュジシャン」「都市楽師プロジェクト」メンバー。最初期の階名唱を研究し、「体感音楽史」講座を各地で開催。主宰するグループと主なコンサート:南蛮ムジカ「南蛮ムジカのオルフェオ」「フランチェスコ・ラージ全曲演奏シリーズ」、SESTETTO VOCALE(セステット・ヴォカーレ)「テーブル囲んでマドリガーレ」「ルネサンスの居酒屋で」。
サックス:鈴木 広志
サックス奏者、作曲家。東京藝術大学音楽学部器楽科サクソフォン専攻を卒業。クラシック、ポップス、ジャズ、ワールド・ミュージックの世界でボーダーレスに活動する。狩野永徳作の国宝「上杉本 洛中洛外図屏風」とのコラボレーションや、美術館の絵画や彫刻に音楽を作曲し演奏する「名画をいろどる話芸と音楽──耳できく展覧会」などコンサートの枠を超えた活動を展開。
リーダーを務めた「チャンチキトルネエド」のほか、無声映画を活動弁士と生演奏で上演する「キネマと音楽の夕べ」、その他「東京中低域」「清水靖晃&サキソフォネッツ」「大友良英スペシャルビッグバンド」等でも中心的な役割を担い、London Jazz Festival(イギリス)、KITA!!(インドネシア)、ジャナドリア祭(サウジアラビア)、North Sea Jazz Festival(オランダ)、フジロックフェスティバル(日本)等に出演。
NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のオープニング・テーマおよび劇中音楽(音楽:大友良英)、Eテレ「おかあさんといっしょ」の「なんでもあらいぐま」(作詞・作曲:遊佐未森)、大橋トリオ、椎名林檎…