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リュック・フェラーリ センチメンタル・テールズ

あるいは自伝としての芸術

著:リュック・フェラーリ
訳:椎名 亮輔

紙版

内容紹介

20〜21世紀フランスの現代音楽/電子音楽の巨匠リュック・フェラーリ(1929-2005)が遺した18の断章からなる「自伝」、そして数々の自伝的エピソードをもとに、会話と音楽と日常音とを融合させてフェラーリ特有の「逸話的音楽」を実現したヘールシュピール(ラジオ・ドラマ)の傑作《センチメンタル・テールズ》を、フェラーリ研究の第一人者、椎名亮輔が本邦初訳。
公私ともにパートナーであったブリュンヒルド・メイヤー・フェラーリの全面的な協力を得て、写真も多数掲載。

その数奇な生涯をつづった「リュック・フェラーリ小伝」およびドイツで生まれたラジオ・ドラマ芸術「ヘールシュピール」についての解説「ドイツにおけるヘールシュピール小史」を付した。

目次

リュック・フェラーリ|自伝
リュック・フェラーリ|センチメンタル・テールズ
リュック・フェラーリ小伝(椎名亮輔)
ドイツにおけるヘールシュピール小史(筒井はる香)

著者略歴

著:リュック・フェラーリ
フランスの作曲家。1929年2月パリ生まれ。コルトー、オネゲル、メシアンに師事。GRM創設においてピエール・シェフェールとともに働く。器楽、ミュジック・コンクレート、電子音響音楽、映画、インスタレーションなど、さまざまな分野で活躍。スタジオ「回路の詩神」を設立したが、のちに離れる。その後、個人のホーム・スタジオ「アトリエ・ポスト=ビリッヒ」を作る。世界各地で演奏、講演、教育活動をおこなう。2005年8月、イタリアのアレッツォにて客死。
訳:椎名 亮輔
1960年東京生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学。ニース大学文学部哲学科博士課程修了。同志社女子大学教授。著書に『音楽的時間の変容』(現代思潮新社)、『狂気の西洋音楽史』(岩波書店)、『デオダ・ド・セヴラック』(アルテスパブリッシング、第21回吉田秀和賞受賞)、主要訳書に、マイケル・ナイマン『実験音楽』(水声社)、ジャクリーヌ・コー『リュック・フェラーリとほとんど何もない』(現代思潮新社)などがある。プレスク・リヤン協会日本支局長(http://association-presquerien.hatenablog.com/)。

ISBN:9784865591361
出版社:アルテスパブリッシング
判型:4-6
ページ数:280ページ
価格:2700円(本体)
発行年月日:2016年03月
発売日:2016年03月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVM