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たそがれのウィーン

著:エドワード・クランクショー
訳:今井道夫
訳:青山孝德

紙版

内容紹介

ウィーンの街を遠近のはっきりした絵画に見立て、時代が刻印されたそれぞれの地域を紹介していく。観光の要所を押さえ、その歴史が文化はもちろん政治史も的確に取り込みながら叙述される。原著は、ヒトラー・ドイツによるオーストリア併合の時期に書かれたが、その文化は緩やかな下降・斜陽の過程にあるというテーゼとともに、現代を彷彿とさせて色褪せない。

目次

前景
 Ⅰ 序説
 Ⅱ プラーター

後景
 Ⅲ シュテファン大聖堂
 Ⅳ 王宮(ホーフブルク)
 Ⅴ ベルヴェデーレ

中景
 Ⅵ シェーンブルン
 Ⅶ リング(環状道路)

 訳者あとがき

 バーベンベルクおよびハプスブルク家系図
 ウィーンの地図
 オーストリア゠ハンガリー帝国(崩壊直前)の地図
 オーストリア史年表
 索引(人名、地名・建造物等)

著者略歴

著:エドワード・クランクショー
イギリスの作家、ジャーナリスト。一般にはオーストリアのハプスブルク家関係、ロシア・ソビエト関係の書物の著者として知られている。1930年代にウィーンに住み、英語を教え、ドイツ語を学んだ。そしてジャーナリスト、作家として活動を始めた。1938年のヒトラーによるオーストリア併合を目撃することにもなり、その時期に書かれたのが本書である。
訳:今井道夫
1967年、東京大学文学部哲学科卒業。1974年、北海道大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学。1989年、札幌医科大学医学部助教授。1995年、札幌医科大学医学部教授。2010年、札幌医科大学名誉教授。哲学専攻。
著書:『生命倫理学入門』産業図書1999年(第4版2017年)、『思想史のなかのエルンスト・マッハ』東信堂2001年等。
訳書:B・マクギネス『ウィトゲンシュタイン評伝』(共訳)法政大学出版局1994年、M・ジェイ『力の場』(共訳)法政大学出版局1996年、H・リュッベ『ドイツ政治哲学史』法政大学出版局1998年等。
訳:青山孝德
1972年、名古屋大学経済学部卒業。1980年、名古屋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。1983年より独・米・日企業勤務。2014年よりフリー。社会思想史専攻。
訳書:R・リケット『オーストリアの歴史』成文社1995年、S・ナスコ『カール・レンナー その蹉跌と再生』成文社2019年、A・フックス『世紀末オーストリア 1867-1918』昭和堂2019年、A・ピットラー『オーストリア現代史 1918-2018』成文社2021年、E・パンツェンベック『一つのドイツの夢』御茶の水書房2022年等。

ISBN:9784865200607
出版社:成文社
判型:4-6
ページ数:304ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2022年07月
発売日:2022年07月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1DFG