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ブロニスワフ・ピウスツキ伝

〈アイヌ王〉と呼ばれたポーランド人

著:沢田 和彦

紙版

内容紹介

ロシア領リトアニアのポーランド貴族の家に生まれたピウスツキは、ペテルブルグ大学へ進学するも、皇帝暗殺未遂事件に連座してサハリン島へ流刑。そこで彼はギリヤークとアイヌの調査に従事し、アイヌ女性との間に二児をもうける。その後訪れた日本での多彩な人々との交わりは、我々に明治日本の面影を生き生きと伝えてくれる。過酷な運命を生きた巨人の生涯を、近代史を彩る珠玉のような事柄とともに描く、本邦初の本格的評伝。

目次

序 章
第一章 リトアニアの幼・少年時代
第二章 ペテルブルグ遊学と皇帝暗殺未遂事件
第三章 サハリン島流刑
第四章 ウラジオストク時代
第五章 サハリン島調査Ⅰ
第六章 北海道調査旅行
第七章 サハリン島調査Ⅱ
第八章 ロシア極東再訪
第九章 日本滞在
第十章 ピウスツキの観た日本と日本人
第十一章 太平洋、アメリカ横断
第十二章 ガリツィア時代
第十三章 二葉亭四迷のペテルブルグ行
第十四章 ヨーロッパ遍歴と死
終 章 その後のアイヌ家族
あとがき
参考文献
略年譜
人名索引

著者略歴

著:沢田 和彦
1953年大阪府生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科ロシア文学専攻博士後期課程修了。博士(文学)。新潟大学人文学部助手、埼玉大学教養部講師、同助教授、教養学部教授を経て、現在、埼玉大学名誉教授。著書に『白系ロシア人と日本文化』(成文社)、『日露交流都市物語』(成文社)、編訳書に『埼玉大学教養学部 リベラル・アーツ叢書9 日本在留のロシア人 「極秘」文書』(埼玉大学教養学部・人文社会科学研究科)、共編著・共著に『異郷に生きる—来日ロシア人の足跡』シリーズ全6巻(成文社)など。

ISBN:9784865200409
出版社:成文社
判型:A5
ページ数:400ページ
定価:4000円(本体)
発行年月日:2019年12月
発売日:2019年12月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB