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日本実験棟「きぼう」開発の軌跡

第1版

国際宇宙ステーション計画参加奮闘記

著:白木 邦明

紙版

内容紹介

表紙は完成した国際宇宙ステーション(ISS)
全体図(2011 年3 月時点)
地球の高度約400kmを90分くらいで一周、
重量は約420トン、最大7名の宇宙飛行士が
常駐
中央のモジュール群で、前方左手が日本実
験棟「きぼう」、右手は欧州の「コロンバス」、
天頂方向の金色モジュールは、日本の宇宙
ステーション補給機HTV、手前側は欧州の自
動貨物補給機ATV、左右の4枚の翼は太陽電
池アレイ、後方の2 枚のうちわ状のパネルは
放熱板

本書は日本最初の有人宇宙実験棟「きぼう」
を開発し、スペースシャトルで打ち上げ、軌
道上でISSに取り付けて運用するまでの技術
者達の奮闘の記録である
国際協力で開発するに当たり直面した多く
の課題を、システムズエンジニアリングによ
り解決した事例を紹介している

プロジェクトを成功に導くために、システム
ズエンジニアリングとプロジェクトマネジメ
ントをどう実践したかは、宇宙開発のみなら
ず、大規模システムの開発や運用を目指す
方々には参考になると思います

目次

はじめに
第1部 宇宙ステーションの国際舞台に日本登場
1.1 予備設計の参加要素を決定する
1.2 JEMの構成とシステム要求の制定に向けて
1.3 安全とミッション保証(S&MA)活動事始め
1.4 開発段階に向けた準備とプロジェクト実施体制
1.5 基本設計以降のシステムズエンジニアリング
1.6 システムの安全性設計
1.6.1 安全性設計の実際
1.6.2 ソフトウェアの安全性設計
1.7 NASAのシステム要求に適合している事を検証する
1.8 ステーション搭乗飛行士(MS)の募集を始める
1.9 計画中止の危機とリスクマネジメント

第2部 国際宇宙ステーション(ISS)の誕生とJEM(きぼう)の完成
2.1 ISSの誕生
2.2 リデザインのインパクト
2.3 「きぼう」の完成に向けた最後の山
2.4 幻の生命科学実験施設(セントリフュージ)
2.5 軌道上組み立てと有人滞在の始まり
2.6 「きぼう」の完成を急ぐ
2.7 「コロンビア号」の事故とISSの危機
2.8 ケネディ宇宙センター(KSC)への出荷
2.9 シャトル退役決定のインパクト
2.10 飛行再開フライトに野口飛行士が搭乗
2.11 3便の打ち上げ確定とセントリフュージの中止
2.12 各国のプログラムマネージャーたちとの協力
2.13 日本の補給機HTVの開発へ
2.14 日本人飛行士の搭乗機会確保に奔走
2.15 「きぼう」の軌道上完成
2.16 3回の組み立てフライトに続くもの
2.17 日本人がソユーズ宇宙船でISSへ
2.18 日本の補給機HTV(こうのとり)開発のエンジニアリング
2.19 米国商業輸送機の参入
2.20 地上運用のリスク管理
2.21 発展を続けるISS
あとがき

著者略歴

著:白木 邦明
1969年 九州工業大学工学部卒業
1969年 日本航空機製造株式会社勤務
1972年 宇宙開発事業団(NASDA)勤務
2003年 宇宙航空研究開発機構(JAXA)勤務
2007年 同上役員(理事)
2013年 名古屋工業大学 勤務
2019年 退職後、宇宙コンサルタント、博士(工学)

ISBN:9784864741620
出版社:静岡学術出版
判型:A5
ページ数:246ページ
価格:3500円(本体)
発行年月日:2022年10月
発売日:2022年10月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN