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音楽論

編著:白石 美雪
著:横井 雅子

紙版

内容紹介

人はなぜ歌い、踊り、奏でるのか。
音楽文化、現代音楽、世界音楽という三つの視点から
音楽的事象を読み解き、比較し、思考する

音楽に通底する基本的視点を1章で示し、2章は身体を、3章では道具を手段とする音楽の表現について記述し、4章では楽譜と口頭伝承という伝播の方法について説く。5章では新しいパフォーマンス理論を参照考察し、6章ではメディアの歴史とポピュラー音楽を概観して初音ミクまで論じ、7章では意味・美術・舞台の3つの角度から音楽をめぐる想像力にアプローチした。さらに8章では音楽と言葉の関わりを捉え、9章では音楽をめぐる政策や産業までを視野に収める。

著者略歴

編著:白石 美雪
白石 美雪
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院音楽研究科修了。専門は音楽学。ジョン・ケージを出発点に20 世紀の音楽を幅広く研究するとともに、批評活動を通じて、現代の音楽創造、日本の音楽状況についての考察を進めてきた。近年は明治期から昭和期にいたる日本の職業的音楽評論の成立をテーマに調査を続行中。
2009 年、『ジョン・ケージ 混沌ではなくアナーキー』(武蔵野美術大学出版局)により第20 回吉田秀和賞を受賞。分担執筆に『はじめての音楽史』(音楽之友社)、『武満徹 音の河のゆくえ』(平凡社)など。論文に「美をめぐる問い/武満徹の音楽を手がかりに」、「『音楽とジェンダー』研究ノート――現代音楽の『前衛性』をめぐって」、「演奏批評・楽評と称する批評の形成――1898(明治31)年の『読売新聞』の音楽批評」など多数。
朝日新聞で音楽会評をレギュラー執筆。横浜市文化財団主催「ジャスト・コンポーズト」シリーズ選定委員をつとめる。現在、武蔵野美術大学教授、国立音楽大学非常勤講師。

ISBN:9784864630504
出版社:武蔵野美術大学出版局
判型:A5
ページ数:384ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2016年04月
発売日:2016年03月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AV