序
第Ⅰ部 西アジアの考古学
三宅 裕 葬制からみる西アジア先土器新石器時代の社会
─ハッサンケイフ・ホユック遺跡の事例から─
前田 修 石器の加熱処理にみる先史時代の技術運用─西アジア新石器時代の事例─
辰巳 祐樹 西アジア新石器時代の定住狩猟採集民の集落に関する一考察
有村 誠 西アジア新石器時代の人物小像再考
板橋 悠 西アジア新石器時代共同体における食料の利用と共有
─テル・エル・ケルク,テル・カラメル遺跡出土人骨の同位体比分析─
廣永 尚子 テル・エル・ケルク遺跡における土器新石器時代の儀礼的埋納
宮内 優子 テル・エル・ケルク遺跡出土の合葬墓について
長谷川敦章 小型板状銅製品に関する一考察
─ミネト・エル・ベイダ遺跡出土資料の検討を中心に─
津本 英利 筑波大学考古学研究室所蔵の円盤状柄頭付銅柄鉄剣
長谷川修一 「イスラエル」の考古学─古代「イスラエル」出現をめぐって─
松村 公仁 アナトリア後期鉄器時代再考
─ビュクリュカレ遺跡出土の小型セミ・イコニック像─
田澤 恵子 古代エジプトのファイアンス製ウシェブティに関する新たな型式分類への一試案
─「キャンベル墓」(ギザ)出土のウシェブティからの提言─
花坂 哲 古代エジプト王朝時代の庶民の埋葬形態
─第3中間期のアコリス遺跡南区の場合─
第Ⅱ部 東アジアと北方の考古学
福田 正宏 アムール下流域における土器出現期と完新世初頭の適応形態
加藤 真二 中国北部における土器の出現について
内山 幸子 オホーツク文化の精神世界における「火」の意義
種石 悠 北洋沿岸狩猟民文化からみたオホーツク文化
木山 克彦 アムール流域西部の靺鞨罐について
第Ⅲ部 日本の考古学
石川恵美子 岩手県峠山牧場Ⅰ遺跡A地区における細石刃石器群の再評価
川島 尚宗 ヨーロッパ先史時代と縄文時代における野生植物質食料利用
設楽 博己 千葉県安房神社洞窟遺跡の土器と抜歯の年代と系譜
岩井 顕彦 北近畿出土弥生時代鉄鏃の再検討
滝沢 誠 古墳の立地と視認性─霞ヶ浦沿岸域の前期古墳をめぐって─
日高 慎 古墳時代に租税徴収はあったのか─管理方法の再検討─
田中 裕 古墳時代交換信用システム小考
早野 浩二 古墳時代前期の都市的な遺跡と東海系土器
─土器編年の併行関係の問題を中心として─
岡林 孝作 高松塚古墳の盗掘
川口 武彦 田谷廃寺跡の瓦倉の屋根景観を考える
渥美 賢吾 道・泉・倉─常陸国那賀郡における古代官衙の形成とその意義─
鈴木 志野 古代那須地域における製鉄遺跡研究の現状と課題
吉澤 悟 装身から荘厳へ─薬師寺金堂発見のガラス円板がもつ歴史的意義─
松本 建速 エミシの言葉と考古学─人口非増加社会から人口増加社会への変化─
第Ⅳ部 現代の考古学
江田 真毅 「恐竜」の考古学─生活復元資料としての骨髄骨の硏究─
亀井 翼 日本考古学における層序区分とその問題
谷口 陽子 破壊されたバーミヤーン遺跡の再生と文化的アイデンティティ
加藤 博文 アイヌ民族と先住民考古学
小野寿美子 川崎市における近年の埋蔵文化財の活用について
五十嵐聡江 博物館ボランティア活動とパブリック・アーケオロジー
─葛飾区郷土と天文の博物館考古学ボランティアの実践より─
ディヴィナ・ハギス コミュニティ考古学とウェールズのトレレック遺跡開発