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古鏡

その神秘の力

編:川崎市市民ミュージアム

紙版

内容紹介

川崎市市民ミュージアム主催、企画展「古鏡―その神秘の力―」の図録。前漢末から三国の中国鏡、直弧紋鏡や鼉龍鏡などの初期大型倭鏡、神奈川県・東京都出土の弥生・古墳時代遺跡出土鏡など、約190面の写真を掲載している。企画展に出陳される優品揃いの中国鏡のうち、注目すべきは初公開となる建初八年(83)の紀年をもつ画像鏡だ。これは画像鏡の紀年鏡としては初見となり、従来想定されていた画像鏡の出現年代を四半世紀溯らせる資料である。また、同じく初公開となる横浜市大場第二地区遺跡群No.2地区出土の弥生時代小形倣製鏡は、伴出した土器から弥生時代中期中頃のものと判断され、東日本においては最古クラス。本書の論考編には上記初公開の鏡2点の資料紹介のほか、第一線の鏡研究者による論文を掲載している。

目次

ごあいさつ
第Ⅰ章  鏡誕生 プロローグ
第Ⅱ章  漢の鏡
第Ⅲ章  呉の鏡、魏の鏡、三角縁神獣鏡
第Ⅳ章  倭の鏡
第Ⅴ章  ムラの鏡、古墳の鏡 -神奈川県・東京都出土の弥生・古墳時代の鏡-
第Ⅵ章  鏡の向こう側 エピローグ
論 考 1.後漢鏡の作家たち 岡村秀典(京都大学人文科学研究所)
     2.三角縁神獣鏡の年代 車﨑正彦(早稲田大学)
     3.倭の鏡 森下章司(大手前大学)
     4.青銅鏡技術研究の最新事情-二つの定説を疑う- 三船温尚(富山大学)
     5.建初八年銘画像鏡 岸本泰緒子(公益財団法人かながわ考古学財団)
     6.大場第二地区遺跡群出土の鏡について 渡辺 務(㈱アーク・フィールドワークシステム)
出品資料一覧
協力者・協力機関一覧

ISBN:9784864450775
出版社:六一書房
判型:A4
ページ数:111ページ
定価:1852円(本体)
発行年月日:2015年10月
発売日:2015年10月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WFP