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歯内療法成功への道

感染根管治療 Retreatment

感染制御の要点を知る

編著:木ノ本 喜史

紙版

内容紹介

■感染源の除去だけでなく,補綴物の除去やラバーダム防湿,洗浄・貼薬などを含めた感染根管治療全体を成功へ導くために押さえておくべきポイントをわかりやすく解説.エンドの再治療に悩む臨床家に向けた待望の書籍化.

■基本的知識の再確認から臨床術式のブラッシュアップに向けたさまざまな勘所を,エンドのエキスパートが詳細に解説. MTAをはじめとする各種器具・器材の確かな活用例を臨床写真とともに紹介.

■CBCT時代のRetreatmentにおける症例選択と難易度判定を踏まえ,その臨床を支える各種アプローチを紹介.難治性症例の原因分析から,感染根管治療の成功率アップへ向けた方策を整理する.

目次

1.象牙質の組成・構造・解剖……新野侑子・林 美加子

2.感染根管における細菌感染の実態……中西 正・松尾敬志

3.難治性根尖性歯周炎に関連したカンジダとウイルス感染の現状と治療法……武市 収

4.Retreatment の診断と難易度の臨床的判断……山本信一

5.感染根管治療に関連する解剖学的形態と画像診断……柴田直樹・中田和彦

6.修復物や根管充填材などの除去……木ノ本喜史

7.Retreatment におけるラバーダム防湿法……和達礼子

8.感染源の貯留しやすい部位に対する治療……木ノ本喜史

9.根管洗浄と根管貼薬……前田英史・友清 淳

10.根尖部が開いている症例に対する根管充填の問題点……木ノ本喜史

11.根尖部が開いている症例に対する治療―水酸化カルシウム製剤の応用……木ノ本喜史

12.根尖部が開いている症例に対する治療―MTAの応用……須藤 享・吉岡俊彦

13.病理学的・細菌学的検査法を診療指針としたRetreatment……紅林尚樹

14.歯科用レーザーによる感染根管治療の現状……山田嘉重

15.歯内療法における光殺菌治療……十河基文

16.電磁波根尖療法(EMAT)……富永敏彦・多田瑛一朗・高比良一輝・菅谷 勉

17.Internal Apicoectomy―歯冠から根尖孔外までの感染源を終始根管経由で徹底除去……長尾大輔

18.難治性根尖性歯周炎の原因分析……山口幹代・野杁由一郎

19.成功率とそこから考えるRetreatment のポイント……木ノ本喜史


TIPs
#0 さまざまな象牙質
#1 象牙細管への細菌の侵入について―空洞があれば細菌は入りたい?
#2 上顎洞アスペルギルス症と歯内療法との関連
#3 瘻孔(sinus tract)
#4 歯科用コーンビームCTの臨床利用指針
#5 歯肉切除術は歯肉の切除だけで十分か?
#6 全周ファイリング
#7 咬合面の削除と痛みの関係
#8 根尖部に生じた病変の鑑別診断(歯原性病変と非歯原性病変)
#9 根尖部の根管偏位による根管治療の難治化―根尖部の穿孔は歯根吸収を引き起こす?
#10 感染根管の無菌化は可能か? 無理ならどの程度が目標か?
#11 Retreatment症例の成功率を患者へどのように説明するか?
#12 コロナルリーケージとその予防
#13 糖尿病と歯内療法との関連

著者略歴

編著:木ノ本 喜史
1987年大阪大学歯学部卒業.同大学院修了後,米国テキサス大学サンアントニオ校歯学部留学,文部科学教官(大阪大学・講師)を経て,大阪府吹田市にて開業.『臨床根管解剖』(2013年),『抜髄Initial Treatment』(2016年)など著者多数(いずれも弊社刊).メーカー各社や全国のディーラー,学会・歯科医師医会等での講演から大学での講義まで,幅広く活躍.

ISBN:9784864320511
出版社:ヒョーロン・パブリッシャーズ
判型:A4変
ページ数:248ページ
定価:11000円(本体)
発行年月日:2019年06月
発売日:2019年05月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MKE