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病気で入院しているお母さんの病室から逃げ出したニコラス。彼が行き着いた場所は、時間を行き来できる列車が発着する駅だった。ニコラスは病気のお母さんを死なせないために過去へともどることに。しかし過去にもどり、「今」に帰ってきても、お母さんは病院のベッドで横たわったまま……。––––人が死ぬことに一体なんの意味があるっていうんだ？　どうして過去を変えちゃいけないんだ。ニコラスは葛藤しながらも本当に大切なことに気がついていく。そして最後の決断をする……。
いつかだれにでも起こりうる、人生最悪の日のための一冊。

著：コニー・パルムクイスト
コニー・パルムクイスト／
スウェーデン南部のヘルシンボリ在住。2005年に作家としてデビューしてから大人向けの歴史小説で著名になり、2020年には児童書を扱うスウェーデンの大手出版社が主催したコンテストで受賞。独特の文体とダークなユーモアのセンスが評価された。本作が児童書としては二作目になる。執筆のほか、編集者や文芸評論家としても活動している。

訳：堀川 志野舞
堀川 志野舞／
横浜市立大学国際文化学部卒。英米文学翻訳家。おもな訳書に『ウィリアム・ウェントン１ 世界一の暗号解読者』（静山社）、『マーク・トウェイン ショートセレクション 百万ポンド紙幣』（理論社）、『ロックダウン』（共訳・ハーパーコリンズ・ジャパン）、『NASA式最強の健康法』（ポプラ社）などがある。