内容紹介
「ハリー・ポッター」映画シリーズのグラフィックデザインでおなじみのデザインスタジオ・ミナリマが、世界的に有名なあの物語に、ふたたび魔法をかけました。夢のようにカラフルなイラストや、アリスの腕がのびたり、チェシャ猫の顔が消えたり、くるくる回すとハンプティ・ダンプティが登場したりといった楽しい仕かけ。そして、日本語版編集担当が「『アリス』を読んで、はじめてふきだしてしまった」という、大胆で親しみやすくポップな日本語訳が、ミナリマの、そしてへんてこな「アリス」の世界観を盛り上げます。美しい金箔押しの表紙デザインで、プレゼントにもぴったりの、豪華な1冊です。
著者略歴
著:ルイス・キャロル
19世紀の作家で、本名はチャールズ・ラトウィッジ・ドジソン。ルイス・キャロルは、よく教会で小さな子どもたちを相手に物語を聞かせていたが、1862年、アリス・リデルという当時8歳のひとりの少女のために、特別にある物語を聞かせた。アリス・リデルはその物語を本にするようキャロルにたのみ、3年後に実現したのが『不思議の国のアリス』だった。キャロルは、詩人・数学者・諷刺家・写真家としても一流の人物で、政治的な小冊子や数学の教科書も出版していたが、1865年に発表したこの『不思議の国のアリス』、そして1871年に発表した『鏡の国のアリス』で、世界的に有名になった。
絵:ミナリマ
MINALIMA/ミラフォラ・ミナとエドゥアルド・リマの二人が創設した、受賞歴のあるグラフィック・デザインのスタジオで、「ハリー・ポッター」などの映画シリーズのグラフィック・スタイルを作り上げたことで特に有名。2009 年にロンドンにスタジオを立ち上げて以来、出版からテーマ・パークのデザインまで、さまざまな分野での独創的な協力による魔法界のフランチャイズを展開している。最近では「ファンタスティック・ビースト」の映画シリーズで、独自のグラフィックを創り出した。MINALIMA は、デザインを通して物語を表現することで国際的に知名度が高く、本書のほか『ピーター・パン』『ピノキオ』『オズの魔法使い』などの長く愛されてきた古典的な物語を、色鮮やかな独自のイメージで描き出し、読者が物語を体験できるような様式も生み出した。
訳:小松原 宏子
児童文学作家、翻訳家。大妻中学高等学校英語科講師。多摩大学グローバルスタディーズ学部講師。家庭文庫「ロールパン文庫」主宰。翻訳を手がけた主な作品に『若草物語』『あしながおじさん』(ともに学研プラス)などがあるほか、著書に「青空小学校いろいろ委員会」シリーズ(静山社)など。
ISBN:9784863896727
。出版社:静山社
。判型:B5変
。ページ数:320ページ
。定価:5800円(本体)
。発行年月日:2022年08月
。発売日:2022年08月12日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB。