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日本のれきしでは「元寇」で登場する、モンゴル帝国皇帝フビライ・ハンには、最愛の娘がいた。その名はコカチン。男の子なら次期皇帝まちがいなしといわれるほどのおてんば姫は、国のため、はるか遠く砂漠の地を目指し、マルコ・ポーロと冒険の海にこぎだした。行く手に待つのは、荒ぶる海賊、鬼女のすむ島、怪異にとりつかれた魔の海――それでも、わたしの道はこの手で切り開く！　愛と勇気の冒険ファンタジー。

著：佐和 みずえ
一卵性双生児の作家ユニット。愛媛県出身。現在はそれぞれ愛媛県と大分県に在住。主な著書に、第33回読書感想画中央コンクール課題図書に選出された『江戸の空見師嵐太郎』ほか、『パオズになったおひなさま』『熊本城復活大作戦: 地震から二十年かけて進む道のり』『すくすく育て! 子ダヌキ ポンタ 小さな命が教えてくれたこと』『拝啓、お母さん』などがある。

絵：トミイ マサコ
イラストレーター。埼玉県出身。装画を手がけた主な作品に『まぼろしの薬売り』(楠 章子作)、『わたしのチョコレートフレンズ』(朝日学生新聞社)、「家守神」シリーズ（おおぎやなぎちか作）などがある。