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中国・北朝鮮脅威論を超えて

東アジア不戦共同体の構築

編著:進藤 榮一
編著:木村 朗
他著:鳩山 友紀夫

紙版

内容紹介

中国・北朝鮮敵視外交から、対話重視と信頼醸成の外交に向かうには? 沖縄を軍事の要から平和の要に転化し、東アジア不戦共同体を築くには? 緊張高まる東アジア情勢の中、第一線の論者が答える。

目次

はじめに(木村朗)
序言 東アジア不戦共同体と沖縄──中国・北朝鮮脅威論の虚妄性を超えて(鳩山友紀夫)
序章 中国・北朝鮮〝脅威〟論を検証する(進藤榮一)
【第1部 台頭する中国脅威論と東アジアの平和】
1 ベトナム戦争の21世紀への教訓──知られざる中国の「参戦」と今日的な示唆(朱建榮)
2 「敵」はこうして作られる──尖閣に見る中国脅威論の捏造(岡田充)
3 中国脅威論で自縄自縛に陥った日本──アベノミクスの破産が疑心暗鬼を生む(矢吹晋)
4 中国の国連平和維持活動──「国際の平和及び安全の維持」は脅威か(加治宏基)
【第2部 切迫する北朝鮮問題と東アジアの平和】
1 安倍政権の対北敵視政策がもたらす悪夢──「朝鮮戦争」から何を学ぶか(前田哲男)
2 米国の対北朝鮮核攻撃計画──ICBM実験に端を発した危機の根本要因とは何か(成澤宗男)
3 南北朝鮮の和解と統一を阻むもの──アメリカの覇権主義と追随者たち(纐纈厚)
4 李明博・朴槿恵政府における「従北」レッテル貼りと「排除の政治」(李昤京)
【第3部 激動する東アジア情勢の中での沖縄】
1 沖縄問題と日本の安全保障(屋良朝博)
2 沖縄と「本土」を考える──「基地引き取り」の課題と可能性(渡辺豪)
3 生き続ける悪夢の日米合意(高嶺朝太)
4 朝鮮半島危機と沖縄基地問題への一考察──歴史の教訓・分断体制論・自治体平和政策の視点から(金成浩)
5 アジア独立運動における琉球人の主体的役割とその意味──新垣弓太郎、蔡璋(喜友名嗣正)を中心にして(松島泰勝)
終章 アジア版NATOではなく東アジア不戦共同体を目指せ──中国・北朝鮮脅威論を超えて(木村朗)
おわりに(進藤榮一)

著者略歴

編著:進藤 榮一
一九三九年北海道生まれ。京都大学法学部卒、同大学院博士課程修了。鹿児島大助教授、プリンストン大、ハーバード大、オックスフォード大、ジョンズホプキンズ大、フェロー等を歴任。筑波大学名誉教授、国際アジア共同体学会会長、一般社団法人アジア連合大学院機構理事長、国連NGO DEVNET東京・理事。著書に『アメリカ帝国の終焉―勃興するアジアと多極化する世界』(講談社)、『アジア力の世紀』、『アメリカ黄昏の世紀』、『現代紛争の構造』、『分割された領土』(岩波書店)、『国際公共政策』(日本経済評論社)等多数。訳書に『巨龍・中国の新外交戦略』(柏書房)。最近編著に『東アジア連携の道をひらく― 脱炭素社会・エネルギー・食料』(花伝社)。
編著:木村 朗
一九五四年北九州市小倉生まれ。鹿児島大学教員、平和学専攻。東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会共同代表、日本平和学会理事。平和問題ゼミナール主宰。インターネット新聞NPJに論評「時代の奔流を見据えて」を連載中。主な著作は、単著『危機の時代の平和学』(法律文化社)、共著『広島・長崎への原爆投下再考―日米の視点』(法律文化社)、『21世紀のグローバルファシズム―侵略戦争と暗黒社会を許さないために―』(耕文社)、『沖縄自立と東アジア共同体』(花伝社)、『核の戦後史―Q&Aで学ぶ原爆・原発・被爆の真実』(創元社)、『沖縄謀叛』(かもがわ出版)、など。

ISBN:9784863770508
出版社:耕文社(大阪)
判型:A5
ページ数:320ページ
価格:1800円(本体)
発行年月日:2017年10月
発売日:2017年10月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS