はじめに
第1章 特別支援学校の「遊びの指導」とは
第1節 学習指導要領による定義
1.各教科等を合わせた指導
2.遊びの指導
第2節 全国的な実施状況
1.調査の概要
2.調査結果
(1)返答率・実施率
(2)実施状況
第3節 遊びの指導の成り立ち
1.黎明期:昭和37(1962)年頃
2.成立期:昭和48(1973)年から平成初期
第4節 遊びの指導の課題
1.成立直後の議論
2.「遊び」と「指導」をどう両立させるか
第5節 遊びの指導の意義
1.学習指導要領から
(1)各教科等を合わせた指導を行う意義
(2)遊びの指導を行う意義
2.「発達」の観点から
3.「幼年期」という時期か
コラム❶ 発達障害児の遊び、学童期段階の遊びの重要性
第2章 「遊びの指導」の授業づくり -千葉大附属の実践から-
第1節 千葉大附属の遊びの指導の「これまで」
1.成立期の試行錯誤:昭和53(1978)~平成2(1990)年頃
(1)授業ごとに「遊び」についての考え方は、まだばらばら
(2)「みんなで遊ぼう」…でも遊びを発展させるために積極的介入が必要
2.安定的な実施に向けた指針作り:1990 年代後半~ 2010 年代前半
3.「学び」を見るための模索:2010 年代中頃以降
(1)スキル重視の教育観の導入…でも上手くいかず
(2)「遊びを重視し、その結果生まれる学びを見取る」教育観の確立
第2節 千葉大附属の遊びの指導の「いま」
1.授業を行う上での心構え
2.授業の基本的な形
第3節 授業づくりの実際-PDCA サイクルに沿って-
1.P(計画):構想と場づくり
(1)遊びの指導の年間計画
1)1 回目の単元(6月頃)
2)2 回目の単元(10月頃)
3)3 回目の単元(2月頃)
(2)単元を構想しよう
1)単元を構想する際に考えること
2)単元構想のポイント
(3)安全面を考えよう
1)授業中のケガへの対処
2)リスクとハザード-安全面についての基本的な考え方-
(4)一つの単元ができるまで
1)単元のテーマ設定・計画
2)準備期間
3)単元開始直前に行うこと
2.D(実施):授業中の教師の振る舞い
(1)子どもの主体的な遊びを支えるための教師の振る舞い
1)主体的な遊びを支えるのは難しい?
2)子どもの目線に立って一緒に遊ぶために
(2)遊びの指導ではねらいについてどう考える?
1)「 ねらいを大切にすること」と「ねらいを意識しないで子どもと遊ぶこと」の両立
2)どのようなねらいを設定している?
3)ねらいをどう扱う?-遊びを通じた多様な学びを見逃さない-
(3)自由遊びでの教師の振る舞い
1)子どもへの働きかけの分類
2)教員集団が連携するために
(4)設定遊び-教師が主導する活動-
1)導入ビデオ:設定遊びの紹介
2)設定遊び:授業中に集まって皆で遊ぶ
(5)実際の授業の中での教師の動き
3.C(記録・評価):遊びと学びを記録・評価する
(1)記録と評価のポイント
(2)子どもの様子を「ありのまま」記録しよう-「遊びの記録表」の作成-
1)ねらい・評価の共通の視点をもつために-「遊びの記録表」の導入-
2) エピソード記録の重視-「遊びの記録表」の修正-
3)評価の視点の拡大-「遊びの中での学び表」の作成-
4)遊びの記録表の使い方
5)遊びの記録表の効果
(3)エピソードを評価しよう-「遊びの中での学び表」の作成-
1)評価の規準を作ろう
2)評価の規準は、何をベースにする?
3)遊びの中での学び表- 使い方-
(4)実際の単元の中での「記録・評価」
1)A さんのこれまでの遊びの様子と、ねらいの設定
2)1 週目の遊び-滑り台での遊びの変化と他の遊びへの興味の芽生え-
3)3 週目の遊び-単元での変容や次単元につながる気付き-
4.A(改善):授業を振り返る
(1)授業中の改善
1)授業中に即興的に行う「改善」
2)授業中に何を改善する?
(2)単元中の授業の改善
1)教員の共通理解のもとに行う改善
2)単元中に何を改善する?
3)実際の単元の中での改善
(3)単元ごとの改善
1)単元の反省
2)遊具ごとの反省
コラム❷ 遊びの中の学び- 主体性と社会・情動的発達から-
第3章 「遊びの指導」の実践を導くための「組織づくり」とは
第1節 なぜ「組織」に注目する必要があるのか
1.「研究校だからうまくできるんでしょ」はウソ?ホント?
2.教師同士の共通認識
3.複数の教師で実践のPDCA サイクルを回す:組織構造論をヒントに
第2節 複数の教師で実践のPDCA サイクルを回すための工夫:取り組みの紹介
1.日頃の情報共有・意思疎通を円滑に:「遊びの記録表」の活用
(1)なぜ、いつから始めた?
(2)遊びの記録表とは何か、どうやって使用する?
(3)実際に使用してみて
1)ありのままの姿を振り返りながら、“私”の遊び観も知る
2)記録表を介して情報を出し合い、皆で「 仮説―検証」 を繰り返す
(4)遊びの記録表が教師に与えた影響
2.「子どもと遊び」のつながりを皆で考える:設定遊びの検討会議
(1)なぜ、いつから始めた?
(2)どうやって行う?
1)設定遊び(スポット)
2)設定遊び(ビデオを見ながら振り返り➡遊び方の紹介)
(3)実際に行ってみて
(4)設定遊びの検討会議が教師に与えた影響
3.一瞬一瞬の表情を皆で議論:安心度ー夢中度のカンファレンス(SICS)
(1)なぜ、いつから始めた?
(2)SICS とは何か
(3)実際に行ってみて
(4)SICS が教師に与えた影響
コラム❸ 遊びと環境
第4章 遊具集・事例集
第1節 遊具集
1.おままごとコーナー
2.道
3.砂場
4.新聞紙・緩衝材プール+滑車リフト、パラシュート
5.ダンスTV+ ステージ
第2節 事例集
事例1 場の端で一人遊びをするA さんが皆と同じ場で遊ぶようになるまで
事例2 場をぐるぐる回っているB さんは何を考えて遊んでいる?
事例3 歩行が安定的だったC さんが、遊びを通して多様な身体の動きを経験し学んでいったプロセス
コラム❹ 音楽教育における即興的で応答的な音遊び
コラム❺ 知的障害児の遊びとその指導
第5章 「遊びの指導」Q & A
Q1 遊び場の中で、決められているルールはありますか?
どうやって子どもに伝えていますか?
Q2 子どもは、どうやって授業の振り返りを行っていますか?
Q3 高学年まで遊びの指導を行うメリットやデメリットはありますか?
Q4 授業にBGM は使っていますか?
Q5 単元中、場に出している遊具を変えていますか?
Q6 教師はどのような体制で授業に入っていますか?
子どもについていますか?それとも場についていますか?
Q7 遊びの指導では何を授業の指導目標にしていますか?
Q8 遊びの指導と各教科・領域との関係はどうなっていますか?
Q9 同じ遊具、同じ遊び方を続ける子どもについて、どう考え、対応していますか?
Q10 自由遊びの途中で設定遊びを行っているのはなぜですか?
コラム❻ 自立活動の指導と「遊び」の活用
コラム❼ 北欧の学校と療育
おわりに
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