「社会教育」を考える
今こそ、「社会教育」の再構築を!
著:髙尾 展明
内容紹介
公民館、図書館、博物館といった身近な社会教育施設を利用する機会はあっても「社会教育」という名称自体にはあまりなじみがないのではないだろうか。「家庭教育」「学校教育」と並び教育の三主体として法律で定められている「社会教育」。その力は生活様式や価値観の変化に伴い、低下しつつある。本書では「社会教育」について、国や行政における取り組みや、法令での位置づけを明らかにし、その役割と必要性を考える。ひいては家庭教育、学校教育とも協働し、教育の様々な問題の解決の糸口となるべく、そのあり方や再構築について提言。社会教育主事の資格学習にも役立つ内容。
目次
はじめに
Ⅰ 「社会教育」はどこにあるのか?
1.「学校・家庭・地域」という言葉
2.法令からの「社会教育」について
3.法令があっても「社会教育」への理解が普及しない原因
Ⅱ 社会教育行政における社会教育振興の経緯と現状
1.社会教育行政はどこが所管しているか
2.組織改編の経緯による「社会教育」の位置づけ
Ⅲ 「生涯学習」と「社会教育」について
1.「生涯学習」とは何か
2.「生涯学習社会」とは
Ⅳ 文部科学省の「社会教育」振興への取り組み
1.社会教育行政は振興しているか
2.「社会教育」の振興はどこで審議・検討されているか
3.教育振興基本計画からの「社会教育」の役割と位置づけ
Ⅴ 「社会教育」の現状と課題
1.社会教育における学習人口は増えているか
2.社会教育施設とは何か
3.社会教育を振興する専門的・指導的職員とは
4.社会教育関係団体とは
Ⅵ 「社会教育」とは?
1.社会教育の意義と仕組み
2.社会教育の要件
Ⅶ 「社会教育」を再構築するために
1.教育の危機対応の財政措置と「社会教育」の基盤整備
2.「社会教育」の再構築における国・地方公共団体の任務と責任
3.国及び地方公共団体が「社会教育」を再構築するための方策
4.社会教育の専門的・指導的職員の配置と養成
5. 公立社会教育施設の機能の高度化・拡充と施設の基盤整備~公民館を中心に~
6.社会教育と学校教育との連携・協働
7.家庭教育と学校教育を繋げる社会教育の役割
8.社会教育と子ども(児童)家庭福祉との連携協力の必要性
9.家庭教育支援と社会教育の役割
10.教育振興基本計画の検証と実行
Ⅷ 人づくり・地域社会づくりの「社会教育」について
1.歴史と文化の伝承からの地域づくり
2.人と人が繋がる、地域社会と「社会教育」
3.現代の課題に対応するための「社会教育」
4.国と地方公共団体の先導的な役割と責任
おわりに~「教育」の再生と期待~
関係法律
・日本国憲法(全文)
・教育基本法(全文)
・社会教育法(全文)
・図書館法(全文)
・博物館法(全文)
著者紹介
ISBN:9784863716759
。出版社:ジアース教育新社
。判型:A5
。ページ数:200ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2024年02月
。発売日:2024年02月07日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN。