知的障害教育スタンダード
年間指導計画システムの理念と実践
編著:分藤賢之
著:菅野和彦 加藤宏昭 奥住秀之
内容紹介
豪華執筆陣による知的障害教育のカリマネの決定版!
知的障害教育におけるカリキュラム・マネジメントの総合的な学びを凝縮した一冊。特別支援学校学習指導要領、解説、「特別支援学校学習評価参考資料」「特別支援学校教諭免許状コアカリキュラム」など、文部科学省の刊行物を関連付けながら、各教科等の年間指導計画の作成と学習評価の考え方・方法を具体的に解説。
また、実践事例として、4校の年間指導計画システムなどの工夫や、長崎県の校務事務支援システムの導入を紹介。
各教科等の取扱いについて理解を深めたい先生の必読書。
目次
第1章 インクルーシブ教育システム下におけるカリキュラム・マネジメントの意義と展開
第1節 特別支援教育を巡る状況と基本的な考え方
1 特別支援教育とは
2 教育的ニーズとは
3 これからの特別支援教育の方向性とは
4 教育課程の接続による学びの連続性について
5 社会に開かれた教育課程の実現
第2節 知的障害教育を担う教師の専門性向上
1 「特別支援学校教諭免許状コアカリキュラム」作成の経緯
2 「特別支援学校教諭免許状コアカリキュラム」の概要
3 「欄間で関連する事項」についての取扱い
4 「欄間で関連する事項」と知的障害の教科
5 「特別支援学校教諭免許状コアカリキュラム」と教職課程の質保証
6 インクルーシブ教育システムにおける「知的障害の教科」
第2章 知的障害特別支援学校のカリキュラム・マネジメントの考え方
第1節 総則スタンダードに沿った手続きの理解と確実な実行
1 総則の構造とカリキュラム・マネジメント
2 教育課程の編成における共通事項について
3 何を学ぶか
(1) 「意図するカリキュラム」と「実施するカリキュラム」について
(2) 内容の取扱いについて
(3) 授業時数の考え方について
4 どのように学ぶか
(1) 各教科等の年間指導計画について
(2) 単元について
(3) 学校教育法施行規則第130条第2項の規定について
(4) 年間指導計画システムの構築を目指して
第2節 調和のとれた具体的な指導計画の作成
1 部会まとめでの指摘と学習指導要領の改訂
2 カリキュラム・マネジメントの一環としての指導と評価の一体化
3 人間として調和のとれた育成について
(1) 教育課程の編成の原則と「知・徳・体」のバランスのとれた生きる力の育成
(2) 資質・能力の三つの柱のバランスのとれた育成
(3) 児童生徒の発達の段階と学部段階間や卒業後との接続を考慮したバランスのとれた資質・能力の育成
4 調和のとれた具体的な指導計画の作成
(1) 6年間、3年間を見通した指導計画
(2) 第2章以下の各章に示された指導計画の作成と内容の取扱い
(3) 指導する時期や指導する順序を加味した年間指導計画の例
(4) 第2章各教科における「指導計画の作成と各教科全体にわたる内容の取扱い」
第3節 学習評価スタンダードに沿った手続きの理解と確実な実行
1 何が身に付いたか
(1) 学習評価の方向性について
(2) 「指導と評価の一体化」の必要性とは
(3) 知的障害のある児童生徒のための各教科における観点別学習状況の評価
(4) 教科等横断的な視点に立った資質・能力の学習評価の考え方
2 知的障害のある児童生徒のための各教科の評価規準の基本構造を捉える
(1) 関連図(図2-8)について
(2) 図2-8を踏まえた例示と解説について
(3) 「主体的に学習に取り組む態度」の評価
3 卒業までに育成を目指す資質・能力について
(1) 卒業後の視点で教育課程を検証する
(2) 今後の課題について
第4節 各教科等の年間指導計画と評価計画の作成
1 学習評価及び評価規準
2 「評価規準」と児童生徒一人一人の学習状況の評価について
3 年間の評価計画の作成
4 各教科等を合わせた指導の評価規準の作成の考え方
5 評価の妥当性と信頼性について
第5節 カリキュラム・マネジメントの一環としてある授業改善について
1 どのように学ぶか -新しい学習指導要領で目指すこと-
(1) 「主体的な学び」の視点からの授業改善とは
(2) 「対話的な学び」の視点からの授業改善とは
(3) 「深い学び」の視点からの授業改善とは
(4) 主体的・対話的で深い学びの主語は『子供』
(5) 主体的・対話的で深い学びは単元などを通して実現する
(6) 「見方・考え方」とは
(7) 「見方・考え方」と資質・能力の三つの柱の関係とは
(8) 「見方・考え方」と当該教科等を学ぶ意義とは
(9) 各教科の目標と「見方・考え方」との関係
(10) 学習評価と「見方・考え方」との関係
第6節 知的障害のある児童生徒のための各教科等における「学習の過程」を検討する
1 各教科等の特質に応じて重視する「学習の過程」とは
2 知的障害のある児童生徒の「認知の過程」にも注目した授業改善
第3章 年間指導計画システムの手続きを踏まえた実践
実践1 知的障害特別支援学校のカリキュラム・マネジメントに関する研究
熊本県立熊本支援学校教諭(現 熊本県立苓北支援学校教諭) 古川 伊久磨
実践2 学習指導要領を踏まえた教育の充実に向けて
~「生活単元学習 単元構成表」の作成及び学習計画表を活かした「カリキュラム・マネジメント」~
長崎県立鶴南特別支援学校教諭 吉田 治子
実践3 授業研究を活用して児童生徒の学びの姿を根拠に年間指導計画を評価・改善
鹿児島大学教育学部附属特別支援学校教頭 上仮屋 祐介
実践4 一貫性・系統性のある学びの地図 単元配列表の作成へ向けて
沖縄県立大平特別支援学校主幹教諭(現 沖縄県総合教育センター) 平良 錦一郎
実践5 校務事務支援システムの導入に向けた取組
~個別の指導計画と通知表の県統一書式の作成~
長崎県教育庁特別支援教育課係長 廣瀬 雅次郎
資料 特別支援学校教諭免許状コアカリキュラム
ISBN:9784863716735
。出版社:ジアース教育新社
。判型:B5
。ページ数:192ページ
。定価:2300円(本体)
。発行年月日:2023年11月
。発売日:2023年11月16日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNS。