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3歳までの親子支援と保育・療育

「こども家庭センター」のあり方をさぐる

編:近藤直子
編:全国発達支援通園事業連絡協議会

紙版

内容紹介

こども家庭庁への移管、児童福祉法改正において、特に障害のある子や育てにくい子が虐待に遭いやすい時期として注目される、0歳時期からの子育て支援と、就労家庭の増加にともなう児童発達支援の役割。あかちゃん教室、健診後のフォローアップ、併行通園、移行支援、自治体の仕組みなど、保育者、発達相談員、保健師らが連携したさまざまな取り組みを紹介します。
コラムには親ごさんの声も収録。たくさんの執筆者による全国各地の具体例を、これからの地域子育て支援の課題整理や実践のヒントに。

目次

第1章 0歳児から始まる子育て支援と療育
1 親子の笑顔があふれる子育てを目指す「あかちゃんひろば」(伊佐市・松迫恵美)
2 大津市の1歳前半の親子教室(大津市・土田彩織)
3 0歳児期からの親子教室(鹿児島市・山口雅子)
4 子どもの笑顔が育ち、家族を支える訪問保育の役割(都城市・岩屋奈津美) 

第2章 1歳半健診から1・2歳児療育、そして保育所・幼稚園へ
1 子どもの変化する姿がうれしい保健センター「親子教室」(名古屋市・尾藤菜摘)
2 障害の診断抜きに利用する親子グループ療育(名古屋市・成田民子)
3 保護者とともに子どもを育む低年齢からの療育(大津市・蔵貫裕子)
4 3歳での進路選択と進路先へのサポート(大津市・別所尚子)

第3章 保護者の思いと生活を支えて 保護者の就労支援と保育所・幼稚園等への支援
1 豊後大野子育て総合支援センターの総合的な親子支援(豊後大野市・五十嵐猛)
2 こども園への移行を支える児童発達での取り組み(大分市・田中カヨコ)
3 保育所と児童発達の併設での取り組み(鹿児島市・岩松まきえ)
4 子どもの生活を細切れにせず、保護者・家族を支える療育を(名古屋市・佐藤明裕)
5 児童発達支援センターの併行通園と地域との連携(都城市・坂上幸代、椎屋恵子)
6 気持ちをつなぐ保育所等訪問支援事業(延岡市・隈江薫)
7 大分県発達障がい支援ネットワークのライフステージを通した支援(大分県・五十嵐猛)

第4章 親子の笑顔が広がる自治体づくり
1 自治体の仕組みづくりにおける児童発達支援センターの役割(名古屋市・藤林清仁)
2−1 滋賀県における自治体同士がつながる活動(滋賀県・中程良子)
2−2 大分県における療育分野の形成と変容(大分県・田中一旭)
3 自治体の仕組みづくりに向けた親と職員の運動(名古屋市・中川綾美)

第5章 国の制度の現状と課題
1 母子保健・子育て支援・療育・インクルーシブ保育のつなぎを見直す(近藤直子)
2 障害児支援制度の抱える問題と全通連の取り組み(加藤淳)

コラム
親も子も安心の子育てを!(伊佐市・内村琴美)
子育てで出会った療育を振り返って(鹿児島市・袴田のぞみ)
保護者の思い(大津市・阪口彩)
療育から移行してきた親子に対する取り組みとして大切にしていること(大津市・石本文子)
幼稚園での一人一人に合わせた支援─療育とつながりながら(大津市・河井園美)

著者略歴

編:近藤直子
日本福祉大学名誉教授、全国発達支援通園事業連絡協議会会長、NPOあいち障害者センター理事長
編:全国発達支援通園事業連絡協議会
1997年の設立。全国各地にある、発達に心配のある乳幼児の療育や保護者からの相談を実施している児童発達支援事業の情報交換や、研修、制度をよくするためのとりくみを行う。

ISBN:9784863423602
出版社:クリエイツかもがわ
判型:A5
ページ数:212ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2023年11月
発売日:2023年10月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNS