愛知大学東亜同文書院大学記念センター叢書
書院生の見た日中戦争
編:三好章
紙版
内容紹介
東亜同文書院生の大調査旅行。日本に渡らなかった、調査末期(1938–43年)を含む報告記録が中国国家図書館編『東亜同文書院中国調査手稿叢刊』として復刻された。新たな資料から、激動する大陸に身をおいた彼らの「日中戦争」にアプローチする。
目次
第1部 総論
第1章 日中戦争期の「卒業大旅行」 三好 章
第2章 1930年代の東亜同文書院における 記述の再生産と大調査旅行 野口 武
第3章 『調査報告書』など東亜同文関係資料の所蔵状況 石田卓生
補 論 『中国省別全誌四川巻』の中国語訳 李 彬
第2部 各論
第4章 1920、30年代における書院生の フルンボイル調査について 暁 敏
第5章 書院生が歩いた蒙疆 1937~1942 長谷川 怜
第6章 日本による蒙疆のカトリック工作
──伊東重美「大旅行報告書 蒙疆に於けるカトリツク宣教師の活動状況」(1939)を手掛かりに 長谷川 怜
第7章 蒙疆地域における教育の展開と目指された成果 ──大旅行調査報告書の分析から 長谷川 怜
第8章 東亜同文書院生が見た山西省新民会 ──大旅行調査の教育的意義 広中一成
補 論 日本軍占領下山西省における大旅行調査
──東亜同文書院第36期生の旅行日誌を手がかりに 広中一成
第9章 崑山 ──1941年夏 清郷工作開始前後 三好 章
第10章 蘇州・常熟の清郷(1943) ──亀井壯介報告から 三好 章
編者あとがき
東亜同文書院大学卒業大旅行報告書タイトル一覧:日中戦争全面化以後