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平島大事典

トカラ諸島・ 暮らしの中の博物誌

著:稲垣尚友

紙版

内容紹介

トカラ列島の島々は独特な生活習慣を持っている。海洋を移動する人々(交易や漁に従事する人々)にとってトカラ列島、特にその中心である平島(たいらじま)は特異な存在として知られている。著者はこの島に十数年暮らし、島独自の習慣、ことば等を知識としてではなく生き方として血肉化させた。現在は千葉県で竹細工職人として暮らしているが、島暮らしは「もうひとつのニッポン」として常に意識されるため、その強烈な記憶と体験をもとに《暮らし大事典》としてまとめたのが本書だ。まさに日本に二つとない本である。

著者略歴

著:稲垣尚友
一九四二年生まれ。トカラ諸島(臥蛇島、平島)での暮らしをへて、現在、竹細工職人。著書に『密林のなかの書斎――琉球弧北端の島の日常』『十七年目のトカラ』(以上、梟社)、『山羊と焼酎』『悲しきトカラ』(以上、未來社)、『青春彷徨』(福音館)、『日琉境界の島 臥蛇島の手当金制度』(CD版本 NJS出版)、『灘渡る古層の響き――平島放送速記録を読む』(みずのわ出版)、『臥蛇島金銭入出帳』(ボン工房)、『戦場の漂流者・千二百分の一の二等兵』『占領下のトカラ――北緯三十度以南で生きる』(以上、弦書房)などがある。

ISBN:9784863292819
出版社:弦書房
判型:B5
ページ数:576ページ
価格:5400円(本体)
発行年月日:2024年02月
発売日:2024年02月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBGB