出版社を探す

井上馨

開明的ナショナリズム

著:堀 雅昭

紙版

内容紹介

長州ファイブのリーダー・井上馨(1835−1915)。虚像と実像のはざまを埋める戦後初の本格評伝。明治維新後に条約改正と向き合い、商社・銀行の創設や財閥の形成など数々の近代化政策を実現させた「三井の番頭」。彼が描いた近代化=欧化政策の本質はどこにあったのか。正確に語られることがなかったその実像を、膨大な資料と縁者からの取材をもとに活写する。

目次

Ⅰ 開国論への挑戦―幕末維新期
  長州ファイブの誕生
  彷徨う生死
  イギリスの支援
Ⅱ 資本主義の誕生―明治初期
  廃藩置県と資本主義
  三井物産誕生
Ⅲ 近代のデザイン―明治中期①
  ドイツ派への傾斜
  開国の内と外
Ⅳ 条約改正への道―明治中期②
  文化の改造
Ⅴ 大農論―明治中期③
  救う精神
Ⅵ 日清戦争と朝鮮改革―明治後期
  開戦派との綱引き
  還る年
Ⅶ ユダヤと日露戦争―明治後期〜大正4年
  財閥の誕生
  ユダヤと銅像
  不死身老人
Ⅷ 世外の人―没後
  弔う人と弔われる人

著者略歴

著:堀 雅昭
1962年山口県宇部市生まれ。著書に『戦争歌が映す近代』(葦書房)『杉山茂丸伝―アジア連邦の夢』『ハワイに渡った海賊たち―周防大島の移民史』『中原中也と維新の影』『靖国の源流―初代宮司・青山清の軌跡』〔共著〕(以上、弦書房)他。

ISBN:9784863290884
出版社:弦書房
判型:A5
ページ数:320ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2013年05月
発売日:2013年05月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB