はじめに ~安全対策の確立が求められる時代~
第1章 政府の司令塔~安全保障政策の在り方とは~
1.国家安全保障会議(NSC)の登場
(1) 第2次世界大戦の教訓
(2) トルーマン政権時代(1945~1953年)
(3) NSCの誕生
2.大統領の機関~NSCの変遷
(1) アイゼンハワー政権時代(1953~1961年)
(2) ケネディ政権時代(1961~1963年)
(3) ジョンソン政権時代(1963~1969年)
(4) ニクソン政権時代(1969~1974年)
(5) フォード政権時代(1974~1977年)
(6) カーター政権時代(1977~1981年)
(7) レーガン政権時代(1981~1989年)
(8) ジョージ・H.W.ブッシュ政権時代(1989~1993年)
(9) クリントン政権時代(1993~2001年)
3.国土安全保障会議(HSC)の登場~安全保障政策の変質
(1) ジョージ・W.ブッシュ政権時代(2001~2009年)
(2) 9・11同時多発テロ(2001年)
(3) 国土安全保障会議(HSC)の誕生
(4) 国土安全保障省(DHS)の創設
(5) 国家情報長官(DNI)の誕生と情報機関の改革
(6) オバマ政権時代(2009年~)
(7) 国家安全保障事務局(NSS)の創設
(8) HSCの運用
4.NSC・HSCの教訓
(1) NSCの役割の変質
(2) 拡大する業務と政策優先順位
(3) 二人の安全保障担当補佐官の役割
(4) 司令塔としての長期存続理由
5.日本政府の安全保障政策
(1) 国防会議
(2) 日本版NSCとテロ対策
(3) 警備情報と警備措置の一体的運用
第2章 企業の司令塔~テロ対策の在り方とは~
1.テロ情勢
(1) テロ・ターゲットとしての在外邦人、海外進出企業
(2) 日本人が被害の国際テロ・リンケージ
(3) テロ組織の能力
2.問題点
(1) 危機意識・リスク感性の欠如
(2) ガバナンスと内部統制を含む危機管理経営の認識不足
(3) 事業継続計画(BCP)導入の視点の欠落
3.テロ対策の考え方
(1) テロ対策としてのBCP事例
(2) 3段階のBCPの推進
4.テロ対策の実務
A. 事前対策の段階
(1) “ヒト”: テロ対処体制の強化
(2) “モノ“: テロに強い建物・資機材と商品・サービスの確保
(3) “カネ”: テロ対策構築費と再建費の想定
(4) “情報”: 収集・報告・分析・配布・整理・安全管理システムの整備
B. 応急対策の段階
(1) 未確認情報の入手(本社または現地事業所)
(2) 緊急対策本部の設置(本社または現地事業所)
(3) 事業継続計画(BCP)の実行
C. 事後対策の段階
おわりに ~NSC・HSの教訓~
あとがき
主要参考・引用文献
最強の危機管理