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K.G.りぶれっと 44

社会起業を学ぶ

社会を変革するしごと

編:山本 隆
編:武田 丈

紙版

内容紹介

社会起業の理論的枠組みと各国での社会変革へ向けた活動など、事例をふまえて創出プロセスと実践としての持続戦略を学ぶ。

目次

はじめに
 序 章 「社会問題を解決する」という生き方
第Ⅰ部 概要編 社会起業の理論的枠組み
 第1章 社会起業が注目される社会経済的背景
  1 はじめに─伝統的共同体の力の弱体化
  2 家族機能の社会代替と相対的貧困
  3 政府への不信と構造的課題
  4 企業が社会的活動を行う意味
 第2章 社会起業とは何か─日本における社会起業
  1 はじめに
  2 社会起業はどのように語られてきたのか
  3 社会起業とは何か─活動を考えるうえでのいくつかの視点
  4 社会的課題解決のための行政のパートナーとしての社会起業
  5 おわりに
 第3章 世界の社会起業
  1 はじめに
  2 国際比較─アメリカ、イギリス、イタリア、韓国4か国の比較
  3 社会起業の肝、ソーシャル・イノベーション
  4 まとめ
第Ⅱ部 事例編 各国での社会変革へ向けた活動 69
 第4章 ICTを基盤とした少子高齢化問題への対応
  1 少子高齢化とICT化
  2 ICTと情報を活用した少子高齢化問題への対応
  3 社会起業によるICTと情報の活用
 第5章 スポーツを活かしたまちづくり
  1 マネジメントの意味と手段としてのスポーツ
  2 スポーツマネジメントの意義と目指すべき方向性
  3 まちの現状とこれからのまちづくりに必要なもの
  4 触媒装置としてのスポーツ
  5 触媒装置としてスポーツが機能するために
  6 スポーツを活かしたまちづくりの事例
  7 今後の課題
 第6章 高齢者の暮らしづくりと社会起業─過疎の島におけるNPO法人の取り組みを事例として
  1 超高齢社会における高齢者のイメージと実際
  2 高齢者の暮らしと居場所づくり
  3 宮古島市池間島の高齢者とNPO法人いけま福祉支援センターの実践
  4 まとめと今後の課題
第7章 東アジアにおける社会的企業の現状と課題─香港と台湾の発展からの考察
  1 はじめに
  2 香港の社会的企業
  3 台湾の社会的企業
  4 おわりに─香港と台湾の比較
第Ⅲ部 実践編 社会起業のプロセス
 第8章 社会起業のテイクオフ─機会の発見から社会起業の創出へ
  1 機会の発見
  2 社会起業の背景(産学官連携事業)
  3 「長野でかがやく農業女子応援事業」の取り組みと活性化事業事例
  4 理論的背景(先行研究のレビュー)
  5 社会起業と「新しい組織」の関係性の発展
  6 発見事実
  7 社会起業の課題と更なるディスカッション
 第9章 社会起業の持続性と社会的インパクト
  1 なぜマネジメントが必要なのか
  2 どうすれば規模を拡大できるのか
  3 どのように社会起業を評価するのか
おわりに
索 引

著者略歴

編:山本 隆
関西学院大学人間福祉学部教授(福祉行財政論、ガバナンス論)
『イギリスの福祉行財政 政府間関係の視点』(法律文化社、2003年)、『ローカル・ガバナンス 福祉政策と協治の戦略』(ミネルヴァ書房、2009年)、編著『社会的企業論 もうひとつの経済』(法律文化社、2014年)、共編著『社会起業を学ぶ 社会を変革するしごと』(関西学院大学出版会、2018年)
1953年、岡山大学大学院文化科学研究科博士課程修了(学術博士)

ISBN:9784862832597
出版社:関西学院大学出版会
判型:A5
ページ数:166ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2018年05月
発売日:2018年05月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ