序章 「国と地方」におけるパワーバランス
1 パワーバランスで考える必要性
2 前史としての占領統治
3 本書の構成
第1部 戦後改革以来、70年間の制度運営の文脈
第1章 財源確保 国の財政規律の投影
1 国の財政状況に付き合わされてきた歴史
2 制度形成の歴史的経緯に注目すべき
3 地方財政運営の時期区分
4 揺籃期の地方交付税制度
5 赤字国債発行下での地方交付税
6 高率補助金見直し問題
7 近年の地方財政の動きのなかで
8 地方交付税の歴史的評価
第2章 地方交付税 その成り立ちと機能
1 地方交付税制度の誤解を生む原因
2 地方財政平衡交付金の成立
3 地方交付税への改組の過程で
4 地方財政計画の収支の均衡をめぐって
5 条文構成と実際の運用の関係
第3章 国と地方の事務配分の態様と財政調整制度
1 地方交付税のあり方を考える重要な論点として
2 事務配分と負担区分の錯綜した関係
3 内務省解体と地方財政法の成立、シャウプ勧告を経た改正
4 補助金の運用にかかる警戒すべき2つの誘因
5 国と地方の事務配分と地方交付税の位置づけ
第4章 開発財政と起債制限・健全化の枠組み
1 地方自治体の財政悪化に対する国の関与
2 開発財政と財政健全化の8つの仕組み
3 根幹をなすのは財務規定と建設公債主義、そして健全化法
4 今後の開発事業の推進に関して
第2部 平成以来、改革の四半世紀を越えて
第5章 地方分権改革の来し方行く末 西尾勝氏の所見を基に
1 西尾資料に学ぶ地方分権のあゆみと論点
2 第1次分権改革とその後の動き
3 迷走気味の地方分権改革
4 これからの地方分権改革の進め方
第6章 「平成の合併」と行政体制整備
1 市町村合併が与党から要請された背景
2 行政体制整備としての市町村合併の蓋然性
3 合併優遇措置とその意義
4 平成16年地方財政ショックと市町村合併の推進
5 いわゆる西尾私案をめぐって
6 市町村合併の効果と財政運営への影響
7 合併算定替特例の見直し等、合併団体への配慮
8 地方自治法の平成26年改正と小規模町村補完
第7章 構造改革と政権交代
1 改革の四半世紀の始まり なぜ国会は分権決議に至ったのか
2 改革の時代のアジェンダ
3 小泉構造改革は小さな政府路線・新自由主義的改革と呼んでよいのか
4 液状化する自公政権 福田・麻生内閣
5 民主党政権がめざしたものとその敗北
6 改革という名の下で繰り返される破壊行為を食い止める
第8章 社会保障・税一体改革
1 税制抜本改革・社会保障改革の実現と地方財源
2 社会保障改革の推進と地方財政措置
3 今後の地方財政制度運営における課題
あとがき
索引