関西学院大学研究叢書 第121編
問いかける聖書と経済
経済と経済学を聖書によって読み解く
著:山本 栄一
内容紹介
聖書は経済の歩みにどう影響してきたのか
目次
目 次
Ⅰ 聖書と経済(前編) ─経済をめぐって
第1章 宗教とりわけキリスト教と経済の関係
1 経済はなぜ宗教に関係するのか ─宗教の位置
2 キリスト教はどんな宗教か ─「一であり多である」ということ
第2章 キリスト教における聖書の位置
1 「聖書と経済」について聖書が果たす役割 ─聖書(旧約・新約)の見方
2 旧約と新約 ─ユダヤ教、イスラム教との関係
第3章 聖書における「経済と人間」
1 エデンの園の経済と楽園喪失後の経済 ─理念(理想)と現実
2 聖書は現実の経済をどうとらえているか ─聖書の世界観との関係
3 経済は人間にとってどのようなものか ─「人はパンだけで生きるものではない」という問い
第4章 聖書が伝える「経済社会での生き方」
1 人の価値観と経済の見方
2 人と労働 ─聖書の労働観
3 人は経済社会でどう生きるか ─聖書の示す経済倫理
Ⅱ 聖書と経済(後編)─経済学をめぐって
第5章 現代経済学を聖書によって見直す
1 現代経済学が前提している人間観・世界観
2 市場メカニズムの光と陰─原罪を経済問題でどう観るか
3 経済規範(経済社会で求められる規範)と経済主体(家計・企業・政府・NPO・NGO)
第6章 新しい経済学へのささやかな一歩
1 包括的経済分析の試み─宗教的背景を持った経済学のアプローチ
2 キリスト教経済・経済学(Christian economy and economics)はありうるか
Ⅲ 聖書と経済(補遺)
補遺1 キリスト教と経済学 ─問題の所在とカルヴィニズムへの道
Ⅰ 経済学が直面する問題
Ⅱ キリスト教と経済学の関係
Ⅲ キリスト教世界観と経済学
補遺2 カルヴィニズムと経済学 ─B・ハウツワールト(Bob Goudzwaard)の場合
Ⅰ ハウツワールト博士のこと
Ⅱ 現代経済学の方法論上の問題 ─カルヴィニズムの立場から
Ⅲ 現代経済理論(新古典派理論)の諸前提と批判
Ⅳ カルヴィニストによる接近
ISBN:9784862830050
。出版社:関西学院大学出版会
。判型:A5
。ページ数:300ページ
。定価:2800円(本体)
。発行年月日:2007年01月
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCA。