てらいんくの評論
中野孝次研究
自伝及びドイツ旅、それに日本の古典
著:竹長 吉正
紙版
内容紹介
ドイツ文学者、作家、そして批評家として生きた中野孝次。
彼の作品はなぜ心に響くのか——『ブリューゲルへの旅』、『麦熟るる日に』、『季節の終り』、『暗殺者』、『ハラスのいた日々』などを取り上げ、多彩な観点から考察した著者の評論集大成!
目次
第一章 観念的ラジカリストの教養人から脱け出す——『ブリューゲルへの旅』『麦熟るる日に』を読む——
第二章 『苦い夏』と『季節の終り』——中野孝次の二著書——
第三章 作者の理想と人物造形——『季節の終り』を中心に——
第四章 中野孝次の後期作品——小説『暗殺者』とその周辺——
第五章 戦争と平和の問題——エッセイ及び小説——
第六章 愛犬ハラスの話——『ハラスのいた日々』——
第七章 『中世を生きる』と『いまを生きる知恵』の検討——中野孝次のエッセイ 二作品——
第八章 「マクベスの幽霊に就て」(夏目漱石)と「『土』と漱石と白鳥と」(中野孝次)——文学とは、どういうもの?
第九章 小沢信男のこと
第十章 わたくしのドイツ旅
第十一章 中野孝次からの書簡
第十二章 中野孝次の著作解説
第十三章 写真の解説
あとがき