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赤塚不二夫 伝 天才バカボンと三人の母

著:山口 孝

紙版

内容紹介

強い、弱い、きれい、汚い……、
すべての存在をあるがままに
命がけで肯定した天才とその「母」の物語


3人の「かあちゃん」が大好きだった赤塚不二夫のすべて。

天才・赤塚不二夫。赤塚は、無防備な幼児だった。
3人の「母」がそれを理解し、補い、支え、天才を育てた。

実母、りよは、十歳の長男(赤塚)を筆頭に4人の子どもを連れ、満州から1人、引き揚げてきた。
漫画と接する機会を与え、漫画家を志した赤塚を応援した。

最初の妻、登茂子は、アシスタントとして、妻として、出世作『おそ松くん』を共に描き、
プロとしての漫画家・赤塚不二夫を育てた。

そして二番目の妻の真知子は、アルコール依存症になり、がんなども患うなど、
どん底に落ちた赤塚を世話女房として復活させ、その命をつないだ。


3人の「母」を通して描く、知られざる赤塚不二夫の物語。

目次

プロローグ

第1章 実母・りよ
『ダイヤモンド島』を追って
満州の赤塚家
新潟の親友・小林利明の証言
『漫画少年』への投稿
「神様 手塚治虫」との出会い
トキワ荘に転がり込む
りよ上京す
チャンス到来

第2章 モトニョウ・登茂子
登茂子と赤塚の出会い
出会った年に結婚
『おそ松くん』の大ヒット
少女漫画はお手のもの
スタッフ方式、分業制
酒を覚え、女性遍歴も
赤塚自らが切り出した「離婚」のはずが
夫ではなく、りえ子の父として
鈴木真知子との出会い
赤塚と真知子の結婚
登茂子の再婚
がんに侵される登茂子

第3章 イマニョウ・真知子
餃子パーティーでの出会い
女性遍歴続行中
衣装・メイク『マチコ』
アルコール依存症
登茂子の後押しで結婚
どん底から復活へ
真知子・代表取締役社長就任
酒を飲みすぎ『ゲーゲー病』に
“自叙伝”『バカボン線友録!』の連載
『赤塚不二夫の画業四〇年と還暦を祝う会』
『シェー教の崩壊』
スポニチとの全面コラボ
コラボ第2弾の主役は菊千代
全国行脚『赤塚不二夫展』
菊千代死す
食道がんと告知される
新作漫画『誰も知らない偉人伝』に着手
フジオ・プロのソーム部長
消えたがん、そして再発
炎天下のトークショー
『誰も知らない偉人伝』頓挫す
食道がん再発、手術
酒は百薬の長?
今度は百害あって一利なし
覚悟のパーティー?
赤塚倒れる

第4章 「残る」と「残す」
真知子の覚悟
りえ子の覚悟
『バカボンのパパよりバカなパパ』
『笑い』
赤塚不二夫を常に“今”にする
現代美術家・りえ子

終わりに
ウナギイヌの最期
参考文献

著者略歴

著:山口 孝
ジャーナリスト。1949年6月23日生まれ、神奈川県出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、スポーツニッポン新聞社へ。編集記者として、スポーツ全般、旅・レジャー、映画等を担当。編集委員、アトランタオリンピック・アトランタ支局長、総務局次長、編集局次長等を歴任。フジオ・プロのソーム部長も務める。赤塚不二夫の晩年期に密着した「最期」の赤塚番(担当)。

ISBN:9784862574763
出版社:内外出版社
判型:4-6
ページ数:288ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2019年08月
発売日:2019年09月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:XA