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江戸の怪異と魔界を探る

監:飯倉 義之

紙版

内容紹介

妖怪変化、幽霊、怨霊──
江戸の町には魔物や化け物が蠢いていた……

幕府の厳しい統制下にありながらも、さまざまな文化が花開いた江戸の町。華やいだ側面がある一方で、江戸の町は魑魅魍魎が跋扈する「魔界」という側面ももっていた。
河童、天狗などの妖怪をはじめ、狐や狸などの動物の化け物、平将門や新田義興などこの世に恨みを残して死んでいった怨霊たち、お岩やお菊などの女幽霊、歌舞伎や講談などにも取り上げられた怪談話──江戸は鬼の進入を防ぐための「鬼門封じ」がほどこされている町であり、そもそもが「魔界」たりうる町だったといえる。江戸っ子を恐怖に陥れた「魔界」に迫り、江戸文化のひとつの側面を見ていく。

第1章 怨霊から江戸を守るシステム「鬼門」
第2章 江戸に蠢く“怨霊”に出会う
第3章 “鬼”“天狗”“河童”…江戸の妖怪を探る
第4章 恨みを残した“女幽霊”の正体
第5章 江戸の「魔界」を探訪する

著者略歴

監:飯倉 義之
千葉県出身。國學院大學文学部准教授。専門の民俗学、伝承文芸学をベースに、怪異や妖怪伝承の研究を手がけている。NHK Eテレ「趣味どきっ! 京都・江戸 魔界めぐり」講師、同番組テキスト『京都・江戸魔界めぐり』(NHK出版、佐々木高弘との共著)はじめ、著書、共著著、編著書は多数。

ISBN:9784862555472
出版社:カンゼン
判型:A5
ページ数:208ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2020年04月
発売日:2020年04月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC