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ALPS水・海洋排水の12のウソ

著:烏賀陽弘道

紙版

内容紹介

★日本政府の12のウソを徹底的に指摘!
★福島第一原発を震災直後から取材し続ける著者による告発
★公開直後から17万再生された動画をもとに緊急出版

 「海洋排水しか方法はない」、「タンクの置き場はもうない」、「ALPS水排水は被災地の復興に必要」、「ALPS水に放射性物質はトリチウムしか残っていない」、「福島第一原発のような原発からの海洋排水は世界中でやっている」、「日本政府の基準を満たしているから安全だ」などなど……
 2023年8月24日、日本政府は福島第一原発からでた汚染水を「ALPS」で浄化した、いわゆる「ALPS処理水」を海洋放出した。ALPSで処理した水は安全で、環境に対する影響はないと発信している。

「真っ赤なウソです。信じないでください」

 著者は、政府が発信する情報にはウソがあるとして、海洋放出の翌々日、動画を公開した。動画は反響を呼び、1か月経つころには17万回再生された。
 本書は、動画で話した内容に大幅な加筆修正を施し、一冊にまとめあげた。
 

目次

❶ 国内問題だった放射性物質汚染を国際問題に拡大した
❷ 「海洋排水しか方法はない」
❸ 「タンクの置き場はもうない」
❹ 「ALPS水排水は被災地の復興に必要だ」
❺ 「ALPS水の海洋排水は廃炉を進めるために必要だ」
❻ 「ALPS水を海洋排水すればタンクはなくなる」
❼ 「風評被害をなくすことが必要だ」
❽ 「ALPS水に放射性物質はトリチウムしか残っていない」
❾ 「福島第一原発のような原発からの海洋排水は世界中でやっている」
❿ 「日本政府の基準を満たしているから安全だ」
⓫ 「希釈して排水するから安全だ」
⓬ 「環境への影響は長期的に見ても無視できる」

著者略歴

著:烏賀陽弘道
1963年1月京都市生まれ。
1986年、京都大学経済学部を卒業し朝日新聞社に入社。名古屋本社社会部などを経て1991年からニュース週刊誌「アエラ」編集部員。
1992~94年に米国コロンビア大学国際公共政策大学院に自費留学し、軍事・安全保障論で修士号を取得。
1998~99年にアエラ記者としてニューヨークに駐在。
2003年に早期退職。
以後フリーランスの報道記者・写真家として活動している。
主な著書に『ヒロシマからフクシマヘ 原発をめぐる不思議な旅』(ビジネス社 2013)、『フェイクニュースの見分け方』(新潮社 2017)、『福島第1原発事故10年の現実』(悠人書院 2022年)、『ウクライナ戦争 フェイクニュースを突破する』(ビジネス社 2023)などがある。

ISBN:9784862515247
出版社:三和書籍
判型:A5
ページ数:176ページ
価格:1500円(本体)
発行年月日:2023年11月
発売日:2023年11月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBF