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ベーブ・ルースは、なぜ甲子園でホームランを打てなかったのか

著:永田 陽一

紙版

内容紹介

野球の歴史や元プレーヤーを訪ね歩く著者の野球史発掘本。
定説とは異なる日本最初の有料試合、甲子園ではホームラン
を打てなかったベーブ・ルースのことなど、当時の新聞・雑
誌を始め、多くの資料にあたり、アメリカまで関係者を訪ね
て取材し、これまで知られていなかった事実を探索し明らか
にする。

目次

日本初の野球リーグ、日本初の有料試合
 「京浜野球同盟」結成へ/慶応は加わらず/日本初のリーグ戦/
 定説と異なる日本最初の有料試合/京浜野球同盟1年目の試合結
 果と順位

日系チーム来日第1号-布哇中学母国見学団とアンディ山城
 日系初のマイナーリーガー/日本を訪れたハワイの日系二世中学生
 /母国見学の目的/横浜商業と第1戦/三田倶楽部と第2戦、早稲
 田中学と第3戦/富士登山、伊勢参宮、京都、奈良/広島で大歓迎
 /ハワイの二世に求められたもの/広島中学と対戦、さらに西へ/
 出航前日に2試合

2つの北米インディアン・チームの来日
 「試合過多症」となった1921年/8月横浜に降り立ったインディアン
 ・チーム/期待にそむいたスークアミッシュ/茨城、福島、新潟、各
 地で観客をたのしませる/大阪で苦境に追い詰められる/「イヤ大変
 な目に会ひました」/日本運動協会が招聘したインディアン・チーム
 /シャーマンの日本での戦績/シャーマン・インディアン博物館にて
 /スークアミッシュが地方に与えた野球ブーム

1番ショート、ハーバート・ノーマン
 アメリカからきた女子プロチーム/カナディアン・アカデミーのトッ
 プバッター/ビッグイベント「東京シリーズ」/家族に宛てた手紙/
 11月東京シリーズへ/第1戦 11月26日(木)/第2戦 11月27日
 (金)/第3戦 11月28日(土)/大正期日本の野球ブーム/外交官
 の道を選んで

SPレコードで聴く早慶戦
 SPレコードの野球モノを集める/「早慶戦」のSPレコード

ベーブ・ルースは、なぜ甲子園でホームランを打てなかったのか
 甲子園でのプロ野球公式戦柵越え第1号1/甲子園初本塁打は神港商業
 の山下実/巨大サイズだった甲子園グラウンド/本塁打王ベーブ・ルー
 スも恨み節/日米野球8か月前の拡張工事/マック団長の甲子園批判
 /新富卯三郎が放ったホームラン/第2期改修工事でほぼ現在の大き
 さに

顔写真のない男、カウボーイ長谷川重一
 ジミー・ボンナと長谷川重一/戦前の日本プロ野球に登場した最後の外
 国人選手/カワイ島マカウェリ生まれ/砂糖プランテーションとハワイ
 野球/ハワイ対島野球大会優勝の立役者となる/1939年10月横浜に到着
 /日系人選手が一堂に会した座談会/1年目の好成績/「日本化」が日
 系人選手に決断を迫る/真珠湾攻撃後、徴兵される/「ちょっとの間」
 どころではない戦績

「野球親善大使」をクーパーズタウンへ!
 サンフランシスコ人、レフティ・オドール/日本野球に大きな貢献/非
 凡なバッター/優れたバッティング指導/オドールが殿堂入りにふさわ
 しいとする推薦文の例/2002年に日本野球殿堂入り

名審判の「遺言」―島秀之助
 島秀之助を見舞う/日本プロ野球最初の試合でトップバッター/「延長
 28回」の球審/「敵性語」を言い換える/日本シリーズ第1戦で球審/
 天覧試合は「最高の思い出」/冷静・頑健を求められ、負傷も病気もし
 ない/「ゲームセット!」

  資料及び主要参考文献
  あとがき
  人名索引

著者略歴

著:永田 陽一
1950年福岡生まれ。大阪大学法学部卒業。ペンシルベニア大学MA(国際関係論)。
SABR(アメリカ野球学会)会員。
著書『ベースボールの社会史 ジミー堀尾と日米野球』『東京ジャイアンツ北米大
陸遠征記』(以上、東方出版)。『日系人戦時収容所のベースボール ハーブ栗間
の輝いた日々』(刀水書房)。

ISBN:9784862493828
出版社:東方出版(大阪)
判型:4-6
ページ数:246ページ
価格:1800円(本体)
発行年月日:2019年12月
発売日:2019年12月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:SF