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館長と学ぼう大阪の新しい歴史 1

編:栄原 永遠男
著:李 陽浩
著:伊藤 純

紙版

内容紹介

大阪歴史博物館の学芸員による講演と、館長との質疑応答による連続
講座を一冊にまとめたシリーズ第一弾。大阪の古代から近代まで、そ
れぞれの学芸員の専門分野について、あまり知られていない史実や最
新の研究成果を含め、図版を多用して解説。専門外の館長が分かり易
く話しを引き出していく。

目次

前期難波宮にみられる建築的ネットワーク―――李 陽浩
 前期難波宮の建物をめぐる二つの研究方法/前期難波宮にみられる建築的
 ネットワーク―主に系譜論的アプローチから/ほか

難波宮研究史と山根徳太郎――――――――――伊藤 純
 法円坂出土の二つの古瓦をめぐって/法円坂周辺の地図/山根が見ていた
 と判明できる先行研究/ほか

中世大阪の古道を求めて―――――――――――大澤研一
 梅田街道とは/文献・絵図にみる梅田街道の歴史/寺社・集落から考える
 梅田街道の歴史/御幣島の歴史を探る/ほか

大坂町人が好んだ陶磁器―――――――――――松尾信裕
 発掘調査で明らかになった近世都市大坂/大坂出土の陶磁器の変遷/ほか

生人形とせともの祭―――――――――――――澤井浩一
 大阪の見世物興行/生人形と松本喜三郎/せともの祭の盛衰/瀬戸物一式
 造り物/ほか

庶民が楽しんだ近代大阪のさまざまな芝居―――船越幹央
 芝居を考える六つの多様性/明治末期の道頓堀を歩く/千日前へ/ほか

民生委員創設秘ストリー―――――――――――飯田直樹
 大阪府方面委員制度について/警察社会事業について/創設期方面委員制
 度の実態/部落事務員=方面警察官について/ほか

歴史系博物館における建築の展示をめぐって――酒井一光
 建築展示のさまざまな形/建築部材の収集/建築資料の展示

近代淀川漁業の姿を探る―――――――――――伊藤廣之
 江戸時代の漁師の村・組合・仲間/近代淀川漁業の従事者の分布/戦前の
 淀川漁業組合/大阪市漁業組合と漁業権/淀川汽水域の漁業と漁具・漁法
 /ほか

著者略歴

編:栄原 永遠男
1946年生まれ。専門は日本古代史・正倉院文書・東大寺史。大阪歴史博物館
館長・東大寺史研究所所長・大阪市立大学名誉教授。著書に『聖武天皇と紫
香楽宮』(敬文舎)、『東大寺の美術と考古』(法蔵館、共編著)など。
著:李 陽浩
1968年生まれ。専門は古代建築史・都市史。大阪歴史博物館主任学芸員。
論文に「中期難波宮をめぐって」(『ヒストリア』256号)、「前期難波
宮の内裏規模をめぐる一考察」(『建築史学』65号)など。
著:伊藤 純
1956年生まれ。専門は日本史全般。帝塚山大学・大阪商業大学非常勤
講師。著書に『森琴石と歩く大阪』(東方出版、共編著)、『歴史探
索のおもしろさ』(和泉書院)など。

ISBN:9784862492852
出版社:東方出版(大阪)
判型:A5
ページ数:283ページ
価格:2200円(本体)
発行年月日:2017年07月
発売日:2017年05月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ-JP-E