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1910年の韓国併合から100年。この歴史的な過ちから100年という現在(いま)を契機として、日本と朝鮮半島の間に
横たわる政治課題・戦後補償・文化など、多岐にわたる諸問題を提起する。前半の鼎談では、登場人物や事件につ
いて簡略な脚注を付し、多数の写真を用いた。

　はじめに…季刊『はぬるはうす』編集委員会
　朝鮮半島図
Ⅰ ［鼎談］韓国併合100年を問う―前田憲二・和田春樹・高秀美
　■東学思想と朝鮮半島　■甲午農民革命のうねり　■無謀な日清戦争へ　■激動する東アジア情勢　
　■安重根の抵抗と韓国併合　■日帝の植民地支配の不条理　■関東大震災とその後　■強制連行・
　労働の暴虐　■戦後責任と「共生」の未来
Ⅱ 韓国併合100年の現在
　韓国併合100年と日本人の課題…和田春樹
　１枚の写真から見えてくること…高秀美
　土足と鞭─韓国併合100年の内実…前田憲二
■「韓国併合」略年表
■「韓国併合」関連資料
　1 日清講和条約(下関条約)抜粋／2 日韓議定書／3 第１次日韓協約／4 日露講和条約(ポーツマス条約)抜粋／
　5 第２次日韓協約(乙巳保護条約)／6 第３次日韓協約／7 韓国併合条約／8 ３・１独立運動宣言文／9 日本国
　と大韓民国との間の基本関係に関する条約(日韓基本条約)抜粋／10 村山総理大臣談話／11 菅総理大臣談話

著：前田　憲二
映画監督。1935年生まれ。長編記録映画の代表作に『おきなわ戦の図 命どぅ宝』『神々の履歴書』『恨・芸能
曼陀羅』『百萬人の身世打鈴』『月下の侵略者─文禄・慶長の役と「耳塚」』などがある。2001年、韓国政府よ
り王冠文化勲章を授与された。NPO法人ハヌルハウス代表。

著：和田　春樹
1938年大阪市生まれ。東京大学文学部卒。’98年3月まで東京大学社会科学研究所所長。現在、東京大学名誉教授。
東北大学東北アジア研究センター・フェロー。専攻＝ロシア・ソ連史、現代朝鮮研究。主著に『金日成と満州抗日
戦争』(平凡社)、『日露戦争─起源と開戦』(岩波書店)他。

著：高　秀美
1954年東京生まれ。在日朝鮮人３世、編集者。これまで『100人の在日コリアン』(三五館)、『在日一世の記憶』
(集英社新書)、『愛するとき奇跡は創られる─在日三代史』(三一書房)など、主に在日朝鮮人の証言集の編集、イン
タビューに関わる。