出版社を探す

希望叢書 1

ろうそくデモを越えて

韓国社会はどこに行くのか

編:川瀬 俊治
編:文 京洙
他著:朴 元淳

紙版

内容紹介

百万人が参加した韓国の「ろうそくデモ」(2008.6.10)を徹底分析─韓国社会はどこに行こうとしているのか、
市民運動、文化運動、南北関係、過去清算…など、日韓の論者が多面的に分析。李明博政権後の韓国の社会・
市民社会の動向を分析した初の書。日本社会に向けたメッセージ。

目次

 はじめに――この本の目的と構成 編者(文京洙・川瀬俊治)
第1部 市民運動の新たな胎動
 第1章 新たな地平を開く 
  ●インタビュー ろうそくデモを越えて…朴元淳(希望製作所常任理事) 
  ●市民事業の可能性―「美しい財団」「美しい店」…桔川純子(日本希望製作所事務局長)
  ●クェンガリからキャンドルへ―<示威文化>からみる韓国社会のいま…髙正子(神戸大学講師)
 第2章 市民運動の多様な模索 
  ●韓国における環境運動の現況と課題…金達洙(希望製作所)
  ●韓国平和運動の昨日と今日…鄭旭湜(平和ネットワーク代表)
  ●インタビュー 暖かい心のナヌム―北朝鮮へ練炭を送り届ける「練炭ナヌム運動」…元基俊(練炭ナヌム運動事務長)
  ●ろうそくの炎が明らかにした‘韓国言論の夜’…孫錫春(新たな社会を創る研究所代表、元『ハンギョレ』論説委員)
第2部 ろうそくデモの現場から
 第1章 ジャーナリストの視点
  ●ろうそくデモの現場から…角南圭祐(ジャーナリスト)
  ●ろうそくデモと韓国メディア…森類臣(同志社大学嘱託講師)
 第2章「内側」からの問いから
  ●韓国のろうそく大抗争は、参加民主主義の神髄!…安珍傑(「BSE国民対策会議」組職チーム長)
  ●インタビュー ろうそくデモと市民運動…朴元錫(参与連帯協同事務処長)
第3部 韓国社会のいま、そして未来
 第1章 経済・労働
  ●インタビュー 韓国・労働運動が直面している課題は…李春子(労動運動総合誌「労働セサン」発行人)
  ●新自由主義 ‘民営化’とろうそくの抵抗…孫錫春
  ●インタビュー 非正規労働者の現状と課題…金星煕(韓国非正規労働者問題センター所長)
 第2章 人権状況・過去事清算
  ●女性労働事件と性差別…鄭康子(元国家人権委員会常任委員)
  ●「多民族・多文化共生」への歩みをはじめた韓国社会…郭辰雄(コリアNG0センター)
  ●韓国における過去の清算-強制動員問題を中心に-…福留範昭(強制動員真相究明ネットワーク事務局長)
  ●韓国の文解(識字)運動を切り拓くホン(魂)を追う…川瀬俊治(ジャーナリスト)
 第3章 反戦・平和運動、南北問題
  ●駐韓米軍問題の現在と未来…李時雨(写真家)
  ●危機に直面した南北関係…李仁哲(ジャーナリスト)
第4部 韓国社会はどこに行くのか
 ●民主化以後の韓国社会と市民運動の行方…文京洙(立命館大学教員)
 
  <ろうそくデモ関連日誌>…森類臣
 索引

著者略歴

編:川瀬 俊治
ジャーナリスト。奈良新聞社を経て、解放出版社記者、大学非常勤講師などを歴任。IT新聞「ジャーナリスト・ネット」(www.journalist-net.com)代表。在日朝鮮人史、韓国・言論状況など研究。
編:文 京洙
立命館大学国際関係学部教員。中央大学卒。主な著書『済州島現代史』(新幹社)、『韓国現代史』(岩波書店)、『済州島四・三事件』(平凡社)など。現在の取り組みは四・三事件など現代史、市民主義の論理と実践。
他著:朴 元淳
希望製作所常任理事。ソウル大学中退、檀国大学校史学科卒。地検検事を経て弁護士開業、参与連帯事務局長、「美しい財団」常任理事などを経て2006年より現職。マグサイサイ賞など各種の賞を受賞。

ISBN:9784862491473
出版社:東方出版(大阪)
判型:A5
ページ数:367ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2009年10月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB