余命わずかの幸せ
在宅医の正しい寄り添い方
著:山中 光茂
紙版
内容紹介
24時間、夜間も土日も往診する名医
「寂しい最期」「苦痛の最期」から「安心する最期」へ
◆著者はがんの終末期など重症度の高い患者を1500人以上診察し、年間250人以上のお看取りをしている在宅医。
◇がんの苦しみは病気以上に、放射線や抗がん剤の副作用などによる「治療の苦しみ」。不幸な終末期にしないためには。
◆抗がん剤から「麻薬」まで──薬とうまくつきあって、終末期を少しでも穏やかに。多くの患者や家族から「ありがとう」と言われる。
◇「めんどくさい患者」「納得できない家族」との付き合い方。
◆願わくば「枯れてゆくように」──老衰は、人生を生き切った「理想の死」。
◇「病院の冷たさ」から、介護体制を含めた在宅医療の満足感へ。
◆終末期を充実した時間にする取り組みや、さまざまなサービス、年金でまかなえる経費なども紹介。
「山中先生はキュア(治療)と同時に家族も含めたケアをしている。
尊い人生の最期を幸せに全うさせるにはどうしたらよいのかを、
現場で溢れる死に囲まれながら考え抜いてこられたに違いない。」
──黛まどか(俳人)
目次
第1章 末期がん患者の幸せ
第2章 老衰
第3章 余命宣告を受け入れる患者
第4章 暴言をくり返す独居の患者
第5章 一人暮らし、体が動かなくなる
第6章 がん末期のラストドライブ
付録 在宅診療の原点、ケニアにて──医師じゃなくても人間として