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行基と道鏡

著:根本誠二

紙版

内容紹介

善僧(高僧・名僧)の典型とされている行基は、なぜに善僧の代表格となったのか。悪僧の典型とされている道鏡は、なぜに悪僧の代表格となったのか。本書では、この二人の行い、軌跡、生涯などを比較検討しつつ、文化史的・宗教史的な見地からアプローチするために、良弁と『日本霊異記』の編者景戒、吉備真備の三人にも登場願い、行基が善僧で道鏡が悪僧であるとする所以を解明していく。

目次

まえがき
第一章 奈良時代の政治と仏教
 一 平城京の官僧
 二 奈良時代の官僚と仏教
第二章 行基と聖武天皇
 一 行基の知識結と聖武天皇の知識結
 二 行基と『霊異記』
 三 多様な行基像
第三章 道鏡と称徳天皇
 一 道鏡の行実
 二 道鏡と官僚
第四章 行基と道鏡の対照
 一 奈良時代の善僧と悪僧
 二 行基と道鏡

おわりに

著者略歴

著:根本誠二
根本 誠二(ねもと せいじ)
1949年 東京に生まれる
1973年 明治大学文学部卒業
1980年 明治大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
1992年 筑波大学助教授
1998年 博士(文学・筑波大学)
2009年4月~6月 ハーヴァード大学イェンチン研究所
   招聘研究員
2015年 筑波大学大学院 教授 定年退職
現 在 筑波大学名誉教授

[主な著書]
『奈良仏教と行基伝承の展開』(雄山閣出版,1991年)
『奈良時代の僧侶と社会』(雄山閣出版,1999年)
『天平期の僧侶と天皇』(岩田書院,2003年)
『奈良仏教と在地社会』(共編・岩田書院,2004年)
『行基伝承を歩く』(岩田書院,2005年)
『奈良・南都仏教の伝統と革新』(共編・勉誠出版,2010年)
『奈良仏教と密教』(高志書院,2011年)
『天平期の僧と仏』(岩田書院,2015年)
『奈良平安時代史論纂』(共編・岩田書院,2023年)

ISBN:9784862152428
出版社:高志書院
判型:A5
ページ数:200ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2023年12月
発売日:2023年12月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRFB