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古代渡来文化研究 3

渡来・帰化・建郡と古代日本

新羅人と高麗人

編:須田勉
編:高橋一夫

紙版

内容紹介

古代渡来文化シリーズの第3巻では、わけても新羅人に焦点をあて、新羅郡と高麗郡の成立背景の違いや、日本と新羅の関係が比較的良好な時期と、関係が悪化していた時期の問題にわけて議論する。新羅人の渡来を高麗や百済の人々と同じだと考えず、正確な歴史の把握をめざした学際研究の成果。

目次

はじめに……………………………………………高橋一夫(日本高麗浪漫学会研究員)
   第1部 新羅人と高麗人の郡を置く
新羅人の渡来………………………………………田中史生(早稲田大学教授)
武蔵国の高麗郡と新羅郡…………………………荒井秀規(明治大学講師)
新羅郡と高麗郡の建郡を考える…………………加藤恭朗(日本高麗浪漫学会研究員)
   第2部 古代日本と新羅 仲麻呂以前
古代近江の渡来系氏族が造った古墳と寺院……小笠原好彦(滋賀大学名誉教授)
近江の高句麗・新羅系渡来人……………………大橋信弥(渡来人歴史館顧問)
茨田堤築造と新羅系渡来人………………………赤木隆幸(日本高麗浪漫学会研究員)
下野薬師寺の造営と新羅芬皇寺…………………須田 勉(元国士舘大学教授)
那須国造碑の建立と国家施策の展開……………眞保 昌弘(国士舘大学教授)
古代下毛野における渡来文化……………………山口耕一(下野市教育委員会文化財課)
   第3部 仲麻呂と新羅
藤原仲麻呂政権と武蔵国新羅郡の建郡…………柿沼亮介(早稲田大学高等学院教諭)
武蔵国新羅郡の人・沙羅真熊に関する一考察…宮瀧交二(大東文化大学教授)
新羅郡の遺跡………………………………………鈴木一郎(和光市教育委員会)
新羅侵攻計画と多賀城跡第Ⅱ期造営……………柳澤和明(元東北歴史博物館)

あとがき……………………………………………須田 勉

著者略歴

編:須田勉
須田 勉(すだ つとむ)
1945年生れ、元国士舘大学教授。博士(文学:早稲田大学)
[主な著書・編著書]
『古代東国仏教の中心寺院・下野薬師寺』(新泉社)、『国分寺の創建-思想・制度編-』(吉川弘文館)、『国分寺の創建-組織・技術編-』(吉川弘文館)、『日本古代の寺院・官衙造営-長屋王政権の国家構想-』(吉川弘文館)、『東国の古代官衙』(高志書院)、『日本古代考古学論集』(同成社)、『国分寺の誕生-日本古代の国家プロジェクト-』(吉川弘文館)、『古代日本と渡来系移民』(高志書院)、『ならびたつ国分僧寺・尼寺 上総国分寺』(新泉社)
編:高橋一夫
高橋一夫(たかはし かずお)
1946年生れ、前埼玉考古学会会長。博士(歴史学:國學院大學)
[主な著書論文]
『手焙形土器の研究』(六一書房)、『古代東国の考古学的研究』(六一書房)、『鉄剣銘115文字の謎に迫る-埼玉古墳群-』(神泉社)

ISBN:9784862152374
出版社:高志書院
判型:A5
ページ数:270ページ
定価:6500円(本体)
発行年月日:2023年05月
発売日:2023年05月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ