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歴史・民俗・博物館

著:塚本 学

紙版

内容紹介

博物館・歴史民俗資料館などでの歴史研究の意義とそれを支える史資料(文化財)との向き合い方について提言を繰り返してきた著者の目は、地域に暮らす人々の生活に向けられていた。本書では、地域史の実践と理論、民俗学と共通する問題意識、歴史研究の拠点としての博物館の三つの柱を中心にして、塚本史学の心底に迫る。

目次

   Ⅰ 歴史研究と民俗
近世史研究と民俗学
歴史と民俗との共同の学の課題
権力と階級をめぐって
民俗史料と歴史学
『木綿以前の事』への思い

   Ⅱ 地域史の視点
地域史研究の課題
内海をめぐる地域
郷土史前史の試みと文字資料
歴史書と地誌についての素描

   Ⅲ 博物館の可能性
歴史史料保存利用と文書館
文化財概念の変遷と史料
博物館・文化財・歴史研究
江戸時代史研究と文化財
初出一覧
解  題 小池淳一(国立歴史民俗博物館教授)

著者略歴

著:塚本 学
塚本 学(つかもと まなぶ)
1927年 福岡県生まれ。東京大学文学部卒業。愛知県明治用水普通水利組合用水史誌編纂主任。愛知県立高等学校教諭。信州大学人文学部助教授、教授。国立歴史民俗博物館教授を歴任。同名誉教授。近世史を中心とする日本列島人類史を専門とした。2013年逝去。主な著書『生類をめぐる政治―元禄のフォークロア―』(平凡社[選書80]、1983年、平凡社[ライブラリー18]、1993年、講談社学術文庫2155、2013年)、『近世再考―地方の視点から―』(日本エディタースクール出版部、1986年)、『生き物と食べ物の歴史』(高志書院、2021年)等

ISBN:9784862152251
出版社:高志書院
判型:A5
ページ数:300ページ
定価:10000円(本体)
発行年月日:2022年01月
発売日:2022年01月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ