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中尊寺領骨寺村絵図を読む

日本農村の原風景をもとめて

著:入間田 宣夫

紙版

内容紹介

岩手県平泉町の中尊寺(世界遺産)には二枚の骨寺村絵図が伝わる。日本の中世村落を描写する絵図には仏教施設や建物、田・水路・道、固有の自然信仰にまつわるランドマークが描き込まれ、現在でも厳美町本寺地区を訪れれば、絵図の風景が体感できる。本書では絵図の真実にアプローチし、千年にわたる歴史を生き抜いてきた村の活力のありかに迫る。

目次

まえがき
  Ⅰ なぜ、いま、骨寺村なのか
一章 骨寺村荘園遺跡の顕著な普遍的価値
二章 荘園遺跡の文化的景観―骨寺から田染へ―
  Ⅱ 骨寺村成立の二段階
一章 骨寺村の成立は、いつまで遡るのか(上) 
二章 骨寺村の成立は、いつまで遡るのか(下)
三章 中尊寺領の通常・一般の村々では
四章 宇那根社と首人の存在形態
  Ⅲ 中尊寺との往来のなかで
一章 骨寺村所出物日記にみえる干栗と立木
二章 骨寺村で発掘された土器(かわらけ)片をめぐって
  Ⅳ 神仏の世界
一章 骨寺村絵図に描かれた駒形根と六所宮
二章 骨寺村絵図に描かれた駒形根と六所宮(続)
三章 若御子社とは何か
四章 北奥における神仏と御霊飯と鎰懸と

終章 骨寺村千年の歴史のなかで ―骨寺村・本寺地区における中心の移動―

著者略歴

著:入間田 宣夫
入間田 宣夫(いるまだ のぶお)
1942年 宮城県生まれ
1968年 東北大学大学院文学研究科国史学専攻博士課程を中途退学
2005年 東北大学を定年退職
2013年 東北芸術工科大学を退職
2019年 一関市博物館館長を退職
現 在 東北大学名誉教授

主な著書
『百姓申状と起請文の世界』(東京大学出版会)、『中世武士団の自己認識』(三弥井書店)、『都市平泉の遺産』(山川出版社)、『北日本中世社会史論』(吉川弘文館)、『平泉の政治と仏教』(高志書院)、『藤原清衡-平泉に浄土を創った男の世界戦略-』(ホーム社)、『藤原秀衡』(ミネルヴァ日本評伝選)

ISBN:9784862151971
出版社:高志書院
判型:A5
ページ数:350ページ
定価:7500円(本体)
発行年月日:2019年10月
発売日:2019年10月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:KCVD