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古代渡来文化研究 1

古代高麗郡の建郡と東アジア

編:高橋 一夫
編:須田 勉

紙版

内容紹介

「駿河・甲斐・相模・上総・下総・常陸・下野の七国の高麗人一七九九人を以て武蔵国に遷し、高麗郡を置く」(『続日本紀』)。今から1300年ほど前に起きた高麗人による建郡には、どのような歴史的な意義あるのだろうか。いったいこのとき、何があったのか? 東アジア全体を見通しながら、現地の発掘調査に拠りながら、なぞの解明にたち向かう。

目次

発刊にあたって………………………………………大野松茂(高麗1300理事長)
序………………………………………………………高橋一夫(日本高麗浪漫学会理事)

 第1部 高麗氏と建郡
高麗福信と武蔵国……………………………………中村順昭(日本大学文理学部教授)
肖奈行文と高麗福信…………………………………加藤謙吉(放送大学兼任講師)
肖奈氏における高麗朝臣賜姓の歴史的背景………赤木隆幸(日本高麗浪漫学会理事)
相模国の若光伝承……………………………………荒井秀規(藤沢市役所郷土歴史課 学芸員)
武蔵国高麗郡と物部直氏……………………………鈴木正信(文部科学省教科書調査官)
唐・新羅戦争前後の新羅と倭国……………………中野高行(東京農業大学第三高等学校教諭)
東アジアからみた高麗郡建郡………………………柿沼亮介(早稲田大学高等学院教諭)
日本列島出土初期高句麗系馬具について…………諫早直人(京都府立大学文学部准教授)

 第2部 高麗郡と古代寺院
高麗建郡と女影廃寺…………………………………高橋一夫(埼玉考古学会会長)
高麗郡の古代寺院について…………………………加藤恭朗(坂戸市教育委員会)
遺跡から見る古代高麗郡……………………………中平 薫(日高市教育委員会)
高麗郡建郡と東金子窯………………………………富元久美子(埼玉県飯能市教育委員会)
武蔵高麗寺と朝鮮半島の国名を冠した古代寺院…須田 勉(日本高麗浪漫学会会長)

著者略歴

編:高橋 一夫
高橋一夫(たかはし かずお)
1964年生れ、埼玉考古学会会長。
[主な著書論文]
『手焙形土器の研究』、『古代東国の考古学的研究』、『鉄剣銘115文字の謎に迫るー埼玉古墳群―』
編:須田 勉
須田 勉(すだ つとむ)
1945年生まれ、日本高麗浪漫学会会長 博士(文学:早稲田大学)
[主な編著書]
『古代の信仰と社会』(六一書房)、『古代東国仏教の中心寺院・下野薬師寺』(新泉社)、『国分寺の創建―思想・制度編―』(吉川弘文館)、『国分寺の創建―組織・技術編―』(吉川弘文館)、『日本古代の寺院・官衙造営―長屋王政権の国家構想―』(吉川弘文館)、『東国の古代官衙』(高志書院)、『日本古代考古学論集』(同成社)、『国分寺の誕生―日本古代の国家プロジェクト―』(吉川弘文館)

ISBN:9784862151797
出版社:高志書院
判型:A5
ページ数:260ページ
定価:6000円(本体)
発行年月日:2018年05月
発売日:2018年05月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ-JP-C