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考古学と中世史研究 12

木材の中世

利用と調達

編:五味 文彦
編:小野 正敏
編:萩原 三雄

紙版

内容紹介

木は日常的に必須なもので、ヒトの管理により再生・持続可能な資源となり、さらに木の資源がある山野は複数の利用者が重なりあって争奪と競合の巷となったが、中世社会はどのように木材を入手・調達し、利用(リサイクル)したのだろうか。本書では、山野資源の価値が現在よりも格段に高く、急速に商品生産と都市消費などが展開した中世社会において、木材の利用や調達がどのような手立てをもって実現されていたのかを、モノ資料と文字資料の両面から肉薄する。

目次

「木」資源と山野、その競合と争奪……………小野正敏(元人間文化研究機構理事)

   第1部 利用法とリサイクル
日本建築の歴史に見る木の再利用………………冨島義幸(京都大学大学院准教授)
木都の誕生…………………………………………高橋 学(秋田県埋文センター)
港湾集落における木材加工技術…………………鈴木康之(広島大学准教授)
中世都市鎌倉の木の利用と役割…………………山口正紀(かながわ考古学財団)
鎌倉の木材利用……………………………………鈴木伸哉(東京都埋文センター)

   第2部 調達法と木の効用
榑・材木の規格と木の種類………………………盛本昌広(中世史家)
材木の調達・消費と武家権力……………………高橋一樹(武蔵大学教授)
中世における樹木観・竹木観の展開……………下村 周太郎(東京学芸大学講師)

著者略歴

編:五味 文彦
1946年生れ、東京大学名誉教授。主な著書『日本の中世を歩く』(岩波書店)、『躍動する中世』(小学館)、『中世の身体』(角川学芸出版)他多数。
編:小野 正敏
1947年生れ、元人間文化研究機構理事。主な著書『戦国城下町の考古学』(講談社)、『図解・日本の中世遺跡』(東京大学出版会)、『戦国時代の考古学』(高志書院)、他多数
編:萩原 三雄
1947年生れ、帝京大学教授。主な著書『日本の金銀山遺跡』(高志書院)、『中世城館の考古学』(高志書院)、『鎌倉時代の考古学』(高志書院)他多数。

ISBN:9784862151483
出版社:高志書院
判型:A5
ページ数:224ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2015年07月
発売日:2015年07月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TVR