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文化の遠近法

エコ・イマジネールII

監:蔵持 不三也
監:嶋内 博愛
他編:伊藤 純

紙版

目次

●「他者」への想像力をたえず育んできた人類学的思考は、その根底にある「存在」への、いまだ語られざる遠近法的思考を要請する。●専門化し、多様化した問題領域を超えて立ちあがる「思考」を予望する13人の論集。
【目次】
巻頭言(嶋内博愛)
 《第1部》
奇蹟の歴史人類学(蔵持不三也)
西欧怪物の転位性―神話を源泉とする多様なキマイラ表象を事例として(松平俊久)
ヌーデルから考える―ドイツ語由来のある世界語の民族誌的解読(嶋内博愛)
グローバル化時代の日本像―フランスのクール・ジャパン現象を事例として(出口雅敏)
《第2部》
自己と世界性の人類学―バリ島における“火の戦争”儀礼テルテランと災厄の表象ブタ・カラの関係性を中心に(村田敦郎)
想像の共同体としてのプエブロ―南部メキシコ社会をめぐる表象のポリティクス(山越英嗣)
八重山諸島の近海航海者―礁湖環境をめぐる水平統御の成立と終焉(藤井紘司)
《第3部》
日本列島における勾玉の分布・遺跡数・材質からみた時期的変遷(瀧音 大)
年中行事における来訪神祭祀と仏教民俗(曺 圭憲)
食責め儀礼における民衆文化の処世の構図―鹿沼市発光路妙見神社の強力行事の事例より(松田俊介)
風流獅子舞文書にみる芸能伝承のダイナミズム―関白派・文挾流の獅子舞を事例として(伊藤 純)
戦前の博覧会出展物からみる笠原表象(山崎真之)
越境する小商いサリサリストア―日本人配偶者の役割に焦点をあてて(小林孝広)
あとがき(山越英嗣)

ISBN:9784862090652
出版社:言叢社
判型:A5
ページ数:504ページ
定価:4444円(本体)
発行年月日:2017年04月
発売日:2017年04月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC