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増補新版 テロルの現象学

観念批判論序説

著:笠井潔

紙版

内容紹介

世界内戦と貧困化の時代に、暴力(テロ)を根源的に考える。
1972年連合赤軍事件の衝撃から半世紀。産業労働者の階級脱落(デクラセ)化による経済的貧困やアイデンティティ危機による暴力、頻発する無動機大量殺傷。そして山上徹也による安倍晋三銃撃事件。
いま世界は、剥き出しの暴力の時代を迎えている。この時代に生まれた我々が読むべき必読の一冊。

『テロルの現象学』の観点から無視しえないのは、安倍暗殺における自己観念の暴力、反抗的テロリズムの重層的な意味だろう。山上徹也に「現実的世界喪失」は認められても「観念的自己回復」の過程は存在しないかのようだ。(…)日本社会という死んだような「平穏の孤島」にも、遠からず政治的激動の一時代は到来するだろう。(本書「あとがき」より)

ISBN:9784861829536
出版社:作品社
判型:4-6
ページ数:528ページ
定価:4200円(本体)
発行年月日:2022年12月
発売日:2022年12月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JBF