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著:J・M・G・ル・クレジオ
訳:中地 義和

紙版

内容紹介

韓国南部の小島、過去の幻影に縛られる初老の男と少女の交流。
ガーナからパリへ、アイデンティティーを剥奪された娘の流転。
ル・クレジオ文学の本源に直結した、ふたつの精妙な中篇小説。
ノーベル文学賞作家の最新刊!

目次


わたしは誰?
訳者あとがき

著者略歴

著:J・M・G・ル・クレジオ
J・M・G・ル・クレジオ(Jean-Marie Gustave Le Clézio)1940 年、南仏ニース生まれ。1963 年のデビュー作『調書』でルノドー賞を受賞し、一躍時代の寵児となる。その後も話題作を次々と発表するかたわら、インディオの文化・神話研究など、文明の周縁に対する興味を深めていく。主な小説に、『大洪水』(1966)、『海を見たことがなかった少年』(1978)、『砂漠』(1980)、『黄金探索者』(1985)、『隔離の島』(1995)など、評論・エッセイに、『物質的恍惚』(1967)、『地上の見知らぬ少年』(1978)、『ロドリゲス島への旅』(1986)、『ル・クレジオ、映画を語る』(2007)などがある。2008 年、ノーベル文学賞受賞。
訳:中地 義和
中地義和(なかじ・よしかず)1952 年、和歌山県生まれ。東京大学教養学科卒業。パリ第三大学博士。現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授。専攻はフランス近代文学、とくに詩。著書に、『ランボー 精霊と道化のあいだ』(青土社)、『ランボー 自画像の詩学』(岩波書店)など。訳書に『ランボー全集』(共編訳、青土社)、J・M・G・ル・クレジオ『ロドリゲス島への旅』(朝日出版社)、『黄金探索者』(新潮社/河出書房新社)、『ル・クレジオ、映画を語る』(河出書房新社)、『隔離の島』(筑摩書房)など。

ISBN:9784861825576
出版社:作品社
判型:4-6
ページ数:272ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2015年10月
発売日:2015年10月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB