江戸庶民に大流行!
「絵で見るなぞなぞ」、〈判じ絵〉
江戸時代、大人から子どもまで庶民に大流行した「絵で見るなぞなぞ」、〈判じ絵〉。食べものから動植物、勝手道具、子どもの遊びに人々の欲望、果ては手紙まであらゆるものが〈判じ絵〉に取り上げられました。その流行は、江戸の人々にとって浮世絵というメディアがいかに身近で手軽な存在だったかを物語るものともいえるでしょう。浮世絵師たちが趣向を凝らしたさまざまな図柄の組み合わせやそこから生まれた珍問・難問には、当時の遊び心がたっぷり詰まっています。
本書では、その数およそ500問をいろは順にご紹介。現代人のユーモアとセンスをフル稼働して、江戸ごころを楽しんでみましょう。頭文字を手掛かりに、さあ、江戸の庶民と知恵比べ。
目次:
一、判じ絵の「い・ろ・は」
い、用語の定義
ろ、もの尽くし判じ絵
は、判じ方(決まり・ルールのようなもの)
洒落/中抜き/逆さ読み/濁点・半濁点/
擬人化・状況の絵画化/複合体/固定音
に、本書の楽しみ方
二、いろは判じ絵
三、山口晃×岩崎均史 先生と画伯の判じ絵あれこれ
お名残口上
出典一覧