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〈線〉で読むディケンズ

速記術と想像力

著:松本 靖彦

紙版

内容紹介

ディケンズの作品世界で繰り広げられるドラマを〈線〉にまつわる問題として捉え、人物造形における想像力の働き方を明らかにする。

目次

序章
第一部:ディケンズの速記と想像力
第一章:ディケンズの速記と人物造形
第二章:ディケンズとホガースの速記術
第二部:境界線をめぐるドラマ
第三章:大人と子どもの境界線―大人の中に子どもはいるのか
第四章:自他を隔てる境界線 (一)『大いなる遺産』―ピップは自分の人生の主人公になれるのか
第五章:自他を隔てる境界線 (二)『ドンビー父子』―フローレンス・ドンビーは父親の宝となれるのか
第三部:境目の想像力
第六章:生きているのか死んでいるのか―見世物小屋としての『骨董屋』と人形の死に様
第七章:いずれは死なねばならぬから―ディケンズの『骨董屋』『互いの友』とフロイトの『快原理の彼岸』
終章:結論―越境するディケンズ(の想像力)

著者略歴

著:松本 靖彦
松本靖彦(まつもと・やすひこ)
東京理科大学理工学部〔教養〕教授。専門分野は19世紀英米小説、ヴィクトリア朝文化、剣戟映画。

ISBN:9784861107474
出版社:春風社
判型:4-6
ページ数:300ページ
定価:3600円(本体)
発行年月日:2022年05月
発売日:2022年05月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB