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越境する哲学

体系と方法を求めて

編:村上 勝三
編:東洋大学国際哲学研究センター

紙版

内容紹介

諸学の細分化が進んだ現在、どのような学問的思考が求められるのか。
「方法」「体系」そして「翻訳」をキーワードに、共有可能な知を展望する。
日・仏・独の研究者16名による真摯な思索の軌跡。

目次

第1部 普遍方法論の現在
第1章 存在論的無差別を絶つ【ジョスラン・ブノワ 大野岳史訳】
第2章 観念としての世界、実在する世界―哲学における「真のスキャンダル」をめぐって【エドゥアール・メール 大西克智訳】
第3章 方法としてのオートポイエーシス―体系とは異なる仕方で【河本英夫】
第4章 国際哲学研究の方法論をめぐって―「生活世界」を基盤にする国際哲学の方法【山口一郎】
第5章 現象学―間文化哲学の方法と道【ゲオルク・シュテンガー 稲垣諭訳】
第2部 方法による越境の試みとクロスセクションの技法
第6章 体系性と普遍性【村上勝三】
第7章 インド古代法の場合【沼田一郎】
第8章 中国古典文学の場合【坂井多穂子】
第9章 デカルト哲学の場合【村上勝三】
第10章 クロスセクションの技法【村上勝三】
第3部 発見の方法と翻訳の役割
第11章 移植、接ぎ木、異種交配―「実体」の迷路へ【中畑正志】
第12章 「思考」を翻訳することは可能か?―訳語としての「幸福」をめぐって【神崎繁】
第13章 三位一体論争におけるウーシアー/ヒュポスタシス概念の変容―東方カッパドキア教父を中心に【土橋茂樹】
第14章 中世イスラームにおける『諸学問の分類』と体系化の思想【竹下政孝】
第15章 西洋中世における神学の方法と体系化―ロンバルドゥス『命題集』への註解をめぐって【山内志朗】
第4部 理性の力と体系の取り戻し
第16章 ドイツ観念論における体系形成―近代哲学の超克に向けて【山口祐弘】
第17章 理由と経験―スピノザ『知性改善論』と方法【ピエール=フランソワ・モロー 渡辺博之訳】
第18章 デカルトにおける「方法」としての「マテーシス」―なぜ、今日、理性に踏み止まる力が求められるのか?【ドゥニ・カンブシュネル 大西克智訳】

ISBN:9784861104787
出版社:春風社
判型:A5
ページ数:480ページ
定価:5500円(本体)
発行年月日:2015年12月
発売日:2015年12月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDX
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DSRC