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木質の形成 第3版 バイオマス科学への招待

他編:福島 和彦
他編:船田 良
他編:杉山 淳司

紙版

内容紹介

木質科学分野でロングセラー、待望の第3版を刊行。木材の構造と形成・セルロース・ヘミセルロース・リグニン・抽出成分・木質物理など。新進気鋭の執筆者を加え最新の情報を盛り込み、135頁改訂増補。木質に関する基礎から応用研究に従事する研究者に広く役立つ、必携の書。

目次

はじめに
第2版の出版に際して
第3版の出版に際して
1 木材の構造と形成
1.1 木材の概観
1.2 木材の構造と進化
1.3 樹木の成長
1.4 樹木細胞を構成する細胞小器官
1.5 形成層細胞の分裂
1.6 木部細胞の分化・成熟
1.7 木部細胞の細胞死
1.8 針葉樹材の組織構造
1.9 広葉樹材の組織構造
1.10 樹皮の構造と形成
1.11 単子葉植物の構造と形成
1.12 細胞壁構造
1.13 細胞壁修飾構造
1.14 光合成同化産物の樹木細胞壁への転流と分配
1.15 あて材の構造と形成
1.16 根の構造と形成
1.17 心材の形成
1.18 木部細胞分化の分子生物学
2 セルロース
2.1 セルロースミクロフィブリルの構造
2.2 結晶構造
2.3 セルロースの構造と生合成の接点
2.4 セルロース生合成の生化学
2.5 セルロース生合成の分子細胞生物学
3 ヘミセルロース
3.1 ヘミセルロースとは
3.2 ヘミセルロースの生合成
3.3 ヘミセルロースの堆積と細胞壁中での分布
3.4 セルロースミクロフィブリルとヘミセルロースの相互関係
3.5 ヘミセルロースの生合成と輸送に関与する細胞小器官
3.6 ヘミセルロース生合成の分子生物学
3.7 ペクチンの生合成およびその細胞壁中での分布と存在状態
4 リグニン
4.1 植物の進化とリグニンの構造
4.2 リグニンの沈着と分布
4.3 リグニン形成の分子機構
4.4 芳香族アミノ酸の生合成
4.5 モノリグノールの生合成
4.6 モノリグノールの重合
4.7 リグニンのバイオテクノロジー
5 抽出成分
5.1 抽出成分とは
5.2 抽出成分の分類と化学的特徴
5.3 生 合 成
5.4 抽出成分の生成と分布、生理的意義
5.5 スベリン
6 木質のバイオメカニックス
6.1 水分の吸収と運搬の物理
6.2 細胞壁微細構造が支配する木材の力学物性
6.3 樹木成長のバイオメカニックス

付 録
付録1 形成層が木質バイオマスを生産する
付録2 「もの」から「デジタル」へ、「みる」から「はかる」へSociety 5.0の組織学
付録3 樹木のスケールトラベル
付録4 木の性質を知り、木を改良し、利用につなげる
付録5 異なる研究軸の連携
付録6 陸上植物の進化と木化のバイオメカニックス

略号表
索 引

著者略歴

他編:福島 和彦
福島和彦(Kazuhiko FUKUSHIMA)
1961年生、名古屋大学大学院農学研究科博士後期課程修了、農学博士。名古屋大学大学院 生命農学研究科 生物圏資源学専攻 教授。専門分野は、リグニン化学、細胞壁形成。
他編:船田 良
船 田   良(Ryo FUNADA)
1960年生、東京農工大学大学院連合農学研究科博士課程修了、農学博士。東京農工大学大学院農学研究院 教授。専門分野は、木材生物学、樹木生理学、環境資源科学。
他編:杉山 淳司
杉山淳司(Junji SUGIYAMA)
1959年生、京都大学農学研究科修士課程修了、東京大学農学博士。京都大学大学院農学研究科 教授。 専門分野は、セルロース科学、木材解剖学。

ISBN:9784860993740
出版社:海青社
判型:A5
ページ数:718ページ
定価:6500円(本体)
発行年月日:2024年03月
発売日:2024年03月31日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TVR